アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
9
-
そのあとは、ぬるぬると処理されてやわやわと慰められて、風呂入って飯食って寝る。勝手に人の部屋で寝る。元春の枕。こいつのベッド、柔軟剤なのか知んねーけど、すげーいい匂いすんだよな。
「ゆうくん」
「…………寝てます」
「えっ」
そっかあ寝ちゃったかあ、なんてうそぶいて、頭撫でてくれる。好きだ。
「ゆうくん」
「……………なんだよ」
うっすらと目を開ける。課題かなんかをやってた元春は、いつの間にかそれらを片付けていた。部屋の明かりがまぶしい。もう終わったのかな。早く横に寝てほしいのに。まだ全然寝る時間じゃないけど、だらだらしたい。ふわふわしたい。
元春が俺を見て言う。
「好きだよ」
「…………………………そんなん知ってるし」
唐突に好きとか言われて、思わず減らず口を叩く。あんま言ってくんねえくせに、なんでいきなり。
ていうかこれじゃ塩対応すぎ。俺の馬鹿。
「元春」
「ん?」
「…………俺も好き」
二人とも爆死した。なんだこれは。付き合いたてのバカップルかよ。恥ずかしい。
「あのさ、……ゆうくん」
「んだよ」
「……………えっと、……」
元春のしおらしい態度に気付いて、俺は目をぱっちり開ける。ガン見しとこ。あ、照れてる。
こいつ、何度見ても顔はいいよな。顔は。
まあ声も好きだけど。
てか、全部好きなんだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
102 / 195