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「失礼いたします。」
襖を丁寧に開けると仕事帰りのスーツ姿でお茶を啜る出雲さんの姿があった。
「あぁ、よく来たな。まあ茶でも飲め」
「はい」
少し甘い香りのするそれは長年の経験から絶対に何か入れられたものだと察しはついたが態々確認したところで飲む事には変わりない。
あまり表情の変わらない彼も少し楽しそうに僕が口付けるのを待っているのだから期待に答えるのが僕の仕事。
、、そう小さいころから教わって来た。
「最近他の子たちはどうだ」
出雲さんは度々この質問をしてくる。きっと新しいお気に入りを見つけるための情報集めがしたいんだろう。
「そうですね、相変わらず藍の人気はすごいです。髪が伸びて更に色気が増したとかで売り上げも伸びてます。」
この店で売り上げランキング2位を誇る水瀬藍(みなせ あい)は猫も攻めも出来る数少ない子の一人。奇麗に伸びた髪が特徴的な美しい容姿の彼は色々な人から人気だ。
「想像できるな。、雛乃はどうだ?」
「、、、雛乃はまだ時間が必要ですね。」
暁雛乃(あかつき ひなの)最近になって店に出始めた。あの子はまだ行われる行為の数々に耐えられず度々体調を崩している。
「変わらずか。まあでもそろそろ食ってみたい気もするな」
新しいおもちゃを手に入れるのにわくわくした様子の彼にまた雛乃の泣き顔を見る事になるのかと胸が痛くなる。
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