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第2王子11
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王座の間へと連れてこられた罪人が数十名。顔を真っ青にする者。訳が分からない者。その中にノーマンはいた。
「陛下!これはっどういうことですか!」
「陛下の前であるぞ、口を慎め!」
衛兵によってノーマンは下を向かされた。
「ぐっ…」
証拠はあるのか?と一々聞かれると面倒なので、俺が用意した隠しカメラの映像を流す。言い逃れができない事が分かると、騒いでいた者達は顔を真っ青にさせ静かになった。
「ノーマンよ…残念であった…
私は優秀な君とこの国を良くしていくために、共に歩んで行こうと思っていた。
まさか、わが息子と妻を毒で殺そうとしていたとは…」
「王妃様に……?」
どういうことだ?とノーマンは国王の元婚約者を睨みつけた。
ノーマンの狙いは第2王子だけで、王妃ではなかったようだ。だが、元婚約者は王妃を消したく、毒をもっていた。
「国王陛下、私に便名の時間を下さいませんか?」
「………よかろう」
「私は、ただ言われた通りに薬を売っただけでなんです。まっまさか王族の方を殺そうとしていたとは…
もし、知っていればこのようなことはしませんでした。」
「この国では毒の売買は禁止されている。
普通なら刑は禁固3年となるが、今回は違うぞ?
王族の暗殺に使われた。お前もそのリスクがあることを知っていて薬を売ったのだろう?罪は当然重くなるぞ?」
「そんな……」
「もうよいな?
君たち罪人たちを連れていきたまえ」
衛兵によって、罪人達が連れていかれる。
「私が王妃になるはずだったのに…
どうしてあの女がっ!!!!!」
衛兵によって連れていかれる元婚約者の女は王妃に向かって叫んだ。
「何か勘違いをしておるな?
婚約候補は生前の王妃が決めただけであって、最終的な決定権は私にあった。婚約者は私が決めるのであって、お前が決めるのではない。」
金を受け取り動いた者。教師も医者も使用人もノーマンの手の者であった。ノーマンと国王の元婚約者は死刑。毒の混入に関わった他の罪人は島流しとなった。貴族の罪人達の家族は爵位を下げ、平民は教会などの奉仕活動を行うこととなる。
──────…
カビ臭く湿気の多い地下牢。コツコツと足音がすると、罪人達は顔を上げた。
「この牢屋にいる者達は島流しの刑である。」
「私が島流し…島流しなど死刑と同じではないですか!!」
「何を勘違いしている?お前達は王族を裏切ることを知っていたのだぞ。罪を知っていながら刑が軽くなるわけないだろう。」
「私は脅されてっ」
「脅されたとして王族を裏切ることはこの国を裏切ることと同じだ。それに、お前達は金を受け取ったようだな?」
「…………っ」
「当然だが罪人には烙印を押される。魔法で生き残っても困るのでな、魔法の封印もさせてもらうぞ。」
「いゃぁぁぁあ!!!!」
第2王子暗殺事件は解決したが、事件後の処理に国王は追われるのであった。
***
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