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4(豊森 side)
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あいつはうるさくて関わりたくなかった
何より面倒事が嫌いな俺は、その現況と関わらないように心がけてたっつーのに
日向 葵が俺に頼み事をしてきたのが運の尽き
「んねぇ?先生?」
「んだよ」
「先生にぃお願いあるんだよねぇ〜、先生も生徒会の現状知ってて何も言ってこなかったでしょ?」
「まぁ、めんどくせえからな」
「他の生徒会メンバーは少しの罰下ったじゃない?それでぇ先生も罰あってもいいんじゃないかなって」
「いやなんでだよ、生徒の問題だろ」
「生徒の問題を解決するのは先生の仕事でもあるでしょ?」
「チッ……」
「ふふっんでねぇー?先生には転校生くんのこと助けてもらおうかなって!」
「はぁ????助けるって何だよ!お前あいつに殺されかけたんだぞ?!」
「そーだけどさ!あっちにも罰はもう下ったのにこの学園の過激な生徒たちはきっとあの子を許さない」
「自業自得だ」
「でも、それって悲しくない?あの子だけいつまでも責められるのは」
「生徒会メンバーだって責められて当然なのに平等にいつまでも責められるなら文句ないよ俺だって、でもね?」
゛ いつかは解放させてあげなきゃ ゛
日向はそう言って「あと、よろしくね!頼んだよ〜」と気の抜ける言い方をして去っていく
はっきりいって日向の言ってることは正しいし、いい事なんだろうが陽佳院が今回のことで懲りているの定かでない今こんなこと考えてるあいつは少し浅はかだと思う
謹慎開けてもしばらく様子を見よう
二度とあんな事件は起こしちゃいけない
しばらく様子を見ていて正直よく見るいじめだと思った
けどいつしかどんどんやせ細って顔色が悪くなっていく陽佳院
あのうるさかった声もデカすぎる態度も生徒会メンバーを見る輝く瞳も、もう目の前の陽佳院には無い
「先生……」
「日向、」
「もう、ここには学園を騒がせた転校生はいないよ」
「そうだな……」
その姿を見て俺はやっと陽佳院を助けることを決意した
数学準備室に呼び出してまずは怪我の手当だと思い脱がせれば肌色はもうないんじゃないか、痣とまだ血が滲む傷ばかり
どれだけ暴行を振るわれた?
他にも傷は沢山あるんじゃないか?
もう普通に声も出せないんじゃないか?
ここまでしなくても……いやここまでなるほどを許していたのは頼まれていたのに手を差し伸べ無かった俺のせいでもある
2度目の後悔
陽佳院は少し俺が動いたり手をあげただけでびくつく
もう俺たちの何気ない行動は陽佳院にとって恐怖の対象
「かっこ悪ぃな俺……」
もう陽佳院に対して好んでなかったとい感情より助けなければ守らなければならないという気持ちに変わった
それは、同情なのか後悔からの罪滅ぼしなのか
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