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瑛兎の悲しみ
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そっから無理やりベッドに押し倒され、無理やり唇を奪われた。僕の方に瑛兎の舌がねじ込んでくる。
それから数秒だってからようやく唇を離してくれた。
瑛兎は無言のまま、こちらをジーっとみてくる。瑛兎が黙ってる時は大体怒っている時。
どうしたものか…怒りたいのはこっちだよ………。
…本当ならここで怖がるところだけど…。そうなんだけど……。いや、確かに少し、いや、かなりこわいけど……でも……。
「…………かっこいいな…」
ああああ、口から出てた!恥ずかしい。
うわああ、恥ずかしい。恥ずかしい。
口から出た瞬間、僕の顔はみるみる熱くなってく。多分、今すごく赤いと思う。
恥ずかしいからとりあえず顔をそらして手で覆う。
「……こんな時に言うことかよ…」
瑛兎の呆れたような、けど少し笑ったような声が部屋に響く。
「…隠さないで」
瑛兎はそう言って僕の手を掴んでベッドの上で押さえつけた。
そしてまた唇に触れた。
今度は優しく、けど深く。
「…ふは、律……かわい。……そうやって、あの先輩のことも誘ってたの?」
僕を見下ろしていた彼は少し悲しげに、また探るようにそう言った。
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