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47.怒り
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「なんで?意味わかんない!!なんなの、起きたら夜の9時って!」
俺は、夏芽を跪かせて、怒った。
「ごめん。」
「分かってる?両思いになって、こんなことして。意味わかんない。3回戦って。」
「辰巳。ごめん。だけど、辰巳も気持ちよさそうだったじゃん。」
「そ、それは!!」
気持ち良かったけど……
「手も足も痛いし…」
「え?痛いの???」
「うん。」
ヒリヒリするし…それに、あんな夏芽の獣みたいな表情初めて見て、まだ心臓がドキドキしてる。
「辰巳。手と足こっち見せて。」
手と足??
「なんで??」
「いいから。」
俺は、少し怒りながらも、夏芽の言うことに従った。
俺の手首や足首を触るなり、夏芽は、こういった。
「あー、ちょっと赤いか。ちょっとまってて」
「え…夏芽?どこに??」
それから夏芽は、スタスタと玄関まで歩いて行き
バタンッと音を立てて出ていった。
え?夏芽出ていった?なんで??
足と手を放り出されたまま待っててって言われたから寒い…
15分後…
ガチャッ
夏芽帰ってきたのか??
「何してたの…って」
薬局いってたのか!!
しかも、買ってきたものは、最悪だ。ゴム、ローション、そして、何かの薬?
「お前反省してないな?」
なんだよ、ゴムとかローションって!!やる気満々じゃねぇかよ!!
「辰巳。手と足こっち向けて」
「え?なに?」
そして、夏芽は、何故か、俺の手と足を掴む。
「痛そう…ごめんね。」
そう言いながら、夏芽は、俺の傷口にさっき買ってきたらしい謎の薬を塗る。
「いたっ」
「いたい??やっぱ、病院行った方が…」
「違うって。ちょっと薬が染みただけ。」
過保護すぎ。消毒液とかも傷口に染みたら少し痛いのと一緒ぐらいの痛みだ。
てか、夏芽…俺のために薬を買ってきてくれたのか?
「辰巳。ごめんね。辰巳の事傷つけちゃダメなのに。守らなきゃいけないのに。我慢できなくて。」
縛られるのは、嫌だけど、もし、それが夏芽が俺にしたいことなら、それなら受け入れないといけない。恋人なら、こんなことしないって思ってたけど、夏芽が俺のために走って薬買っきたりしてくれたり、それぐらい思ってくれているなら、考えてくれているなら…俺も少しは夏芽に合わせないと。一般論じゃなくて、俺ららしい関係で。
「夏芽」
「ん?」
「俺の事縛りたい?束縛したい?」
これを聞いて、叶えてやれるかはわかんないけど。努力はしようと思う。夏芽がしてくれているように
「それは…縛りたいのかもしれない。束縛はもちろんしたい。誰にも辰巳を譲りたくないから。」
「そっか。なら、いいよ。」
「え?」
「だから、たまになら縛ってもいいよ?まぁ、応急処置してくれるならだけど」
「ほんとに?もちろん応急処置はする。じゃあ、次からはあとのつかない手枷と足枷を事前に買っとくね。」
あとのつかない手枷と足枷、とても高そう…
この会話を後に俺たちはようやくラブホを出た。
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