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コンサート?
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スイーツを食べながら先輩に部活動で今まで作った料理の写真とか諸事項などを教えて貰っていると、またもや僕の携帯が鳴り響いた。
「あ、すみません。ちょっと失礼します。」
そう断って僕は慌てて外に出て電話に出た。
湊からだ。湊とはラインはしているけど、電話をするのは久しぶりだな。部活は終わったのかな?
「もしもし」
「あ、星音?いまいいー?」
どうしたんだろう、と思い、うん、と返して返事を待つ。
「あのね、さっき先輩がさ、いけなくなったって言って、うちの高校のバンドのコンサートのチケットくれたんだよ、二枚。」
バンド...ああ、前に星崎君が言ってたやつか。
「そうなんだね。」
「んでさんでさ」
湊は興奮したように続ける。
「一緒にいかね!?今週の土曜なんだよ!」
今は水曜だ。土曜となると、もう三日後だ。
バンドには興味ないけど...どうせ暇だし断る理由もないから承諾した。
「いいよ。じゃあまた明日。」
「おっけー!じゃ!」
電話が切れる。
バンドのコンサートか...名前も知らないし誰かも知らないけど、音楽は好きだから楽しめる..のかなぁ...
少々の不安を胸に僕は店の中に戻った。
「あら星音君、お電話大丈夫だった?」
高西先輩が心配してくれた。
「ご心配おかけしました、大丈夫です。」
とお礼を言う。
「うんうん、急な電話だから急ぎかと思ってーだいじょうぶならよかった!」
新井先輩がシュークリームを口いっぱいにほおばりながら笑った。
僕はまた、星崎君の隣に座りなおして、もう冷めてしまった紅茶を飲みほした。
そこからすこしして僕らは解散となった。
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