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その12
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「まずはその呼び方をやめろ本郷。」
本郷と呼ばれたその人は何がツボに入ったのかよくわからないが笑いながら俺に話しかけてくる。
「あ、もしかして新入部員なん?始めましてやな。俺は本郷文人ってゆーねん。金ちゃんと同じ3年なー!ちなみに趣味は金ちゃんを構うこと、特技は金ちゃんを構うことでーす、なんちゃって。」
てへっと舌出しというオプション付きでご丁寧にも自己紹介をしてくれた。
「はあ、始めまして。川口涼助です。あの、俺は家庭科部には…」
「いやまあしかし家庭科部に不良じゃない新入部員とか珍しすぎるわ。あっ、もしかして涼くんその見た目でどっかのチームに入ってたりするん?え、なにそのギャップ!うけるー!!」
うわ、本当に不良しかいないんだな。というか本郷先輩テンション高いなあ。
「いえ、そのような心配はありません。この世で3番目に苦手なものが不良なので……あっ。」
ついうっかり。言ってしまったやってしまった。1番言ってはいけないことじゃないのか。
「え、なになに!?涼くん不良苦手やのに家庭科部入ったん?なにそれ、飛んで火に入るなんとかやん!」
そうでございます、私は飛んで火に入る夏の虫です。本当なんで榎谷くんはここをオススメしたんだろうか。俺もわからないよ。
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