アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
恋の始まり?
-
沈黙が続いて、空気が重くなる。
保坂、俺のことまだ好きって言ってるし、俺が遊んでたって知って、怒ってんのかな…。
でも…俺が何してたってそれは俺の勝手だし…。
「…城田」
「っ、な、に…」
保坂の目が、俺を捉えて離さない。
なんか、すごいヘンな空気が流れてる気がする…。俺、まじで流されそう…。
「好きだ、城田…。あんな別れ方になったけど、ずっと忘れられなかった。城田のことが、好きなんだ」
「……っ」
真剣な目が、真っ直ぐ俺の目を見つめている。
反らせない。強すぎて、反らせない……。
「だから、城田…」
耳元に唇を寄せられて、肩がびくりと跳ねあがった。心臓の音が、周りに聞こえてしまうんじゃないかってくらい、ドキドキうるさく鳴っている。
「俺に夢中にさせてやる」
「……っ!!」
ちゅ、と音を立てて、耳元に口づけられた。
「な、な…っ、そ、そんなの……っ!」
「覚悟しろよ?」
「っ!!お、俺は保坂のことなんて………」
好きじゃない……そう言いたかったのに、言葉は出てきてくれなかった。
だって、好きじゃないなんて、嘘……。
ついこの前まで英知くんに執着してたくせに、保坂に会ったら一発で惚れて、新垣だったって知って…。
俺、都合よすぎるよな……。
英知くんとのことは、もう終わったことだし、お互いに納得してちゃんと終わらせたけど、こんな急に保坂のこと………。
「好き、なんだろ?」
でも………。
「…っ、ち、違う……っ!む、夢中になんて絶対なんねーからな…っ!!」
こんな、こんなかっこよくなりやがって…!俺はタチなんだ!こんな急に現れて…流されてたまるか…っ!
も、もともと逃げたのは俺だけど……でも、なんか、ムカつく…っ!!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 80