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初めての
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日向の手を引いて、家に向かう。
何時もの分かれ道、今日はちょっと得意げに2人でおんなじ方向に行く。
今日は2人っきりでは初めてのお泊まり。
俺もつい泊まるか?なんて言っちまったけど、本当は緊張してやべぇ。
「影山、おれなんかすげー緊張してる」
「…俺も。」
「…ちゅーとか、すんの?」
「…するかもな」
するのかよ。自分で自分に突っ込みをいれる。
ちゅーっつっても、どうすんだろ。
わかんねぇ…。
「影山」
「ん…」
「…呼んだだけ」
「んだそれ」
多分、こいつはすげー緊張してんだろうなって思う。
手が熱い。
「…着いたぞ」
「う、お…。これが影山んちかぁ…」
「チャリ、そこ止めとけ」
「おう、さんきゅー!」
「ただいまー」
「お邪魔しまーす」
「あれ、親御さん居ない…?」
「お盆で出てる」
「影山いかねぇの?」
「俺はいい」
「ふーん…」
日向を部屋に案内する。
汚くすることは滅多に無いから大丈夫だろう。
「うおー!ここ影山の部屋かあ…!!
んーッ、影山の匂い…!!!」
「荷物適当におろして良いから。」
「おう!」
着替えなきゃと思って今までずっと繋いで来た手を離す。
「あっ」
日向が手を握り返して来る。
……真っ赤。
「日向、着替えるから一回離して」
「ごめ…おれそんなつもりじゃなくて…気付いたら…」
…無意識だっていうのかよ。
なんだこいつ。
ちょーかわいい。
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