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#2-15
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蒼大が起きると近くのショッピングモールに向かった。
"ここです、ここここ"
"はいはい、物は逃げないから"クスクス笑いながら蒼大の手を引きながらゆっくり店に入る。
" これ何ですけど…"恐る恐る商品を見せてくる。ベージュを基調にしていて青紫色のチェックがチャームポイントになっている可愛らしい布製のスリングだった。
"三ヶ月くらいにならないと使えないんですけど…ずっと可愛いな、今度の子にはこれを使いたいなって思ってて"
"布か…でも智が欲しいっていうんだから安全性もあるんだろ?"
"はい…ちゃんと調べました"
"なら買ってもいいんじゃないか?この子も蒼大のおふるばっかりじゃ可愛そうだしな"ベッドやベビーカーなどは蒼大のものを使うことになっている。
"本当ですか?やった…良かったね"ニコニコしながら智がお腹をなでる。他にも哺乳瓶など必要なものを見て回った。
ふと目にとまったのは、可愛いベビー服だった。男女兼用なのか黒い細いボーダー柄の服だった。なにより肌触りがよかった。
"智これとか可愛くないか?"智に見せると触り色々とチェックしてくれた。終わるとニコリとほほえんで
"これ素敵ですね"と言ってくれた。
"ならこれを俺からの赤ちゃんへのプレゼントにしようかな"
"蒼大の時は勝手に決めてきたんでしたっけ"クスクス笑いながらあの時を懐かしむように智は言う。蒼大の時に買ったのはベッドの上に付けるメリーだった。智は実家から送られてくるのを知っていて買わなかった。俺はまさか智の実家からのお祝いがメリーとは知らず買って来てしまい智にすごく怒られた。結局俺が買ってきたメリーを使った。だから智の実家から送られてきた物は新品だ。お腹の子のメリーはそれを使う。
"パパ…そうちゃん…おもちゃ…"手をつないでいた蒼大がおねだりしてきた。たしかに誕生日プレゼントは智からはもらっていたけど俺からはあげてない。
"うーん…なら見に行こっか"蒼大がパァっと笑顔になる。
"智、俺蒼大の誕生日プレゼント買いに行くけど…"
"なら僕も行きますよ"三人で会計をしに行った。俺からお腹の子へのプレゼントは白の包装紙に赤いリボンがかけられた。
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