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壊れた人形 ※
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頭が重い。
何も考えられない。
身体はふわふわとしていて、自分のものでないみたいだ。
「…、ぁ…んっ」
「あーあ、やっぱり意識飛んじゃってる。壊す気?」
「……従順な奴の方が何かと便利だろ」
「だからってやり過ぎ。これじゃただのお人形だよ。全くもう…」
会話もあまり頭に入ってこない。
音として耳をすり抜けていく。
俺、どうしたんだっけ…
…あ、れ?
どう、したんだっけ。
思い出せない。
手首がひりひりする。
なんで、俺ここにいて、どうして、寝転んでいるんだっけ。
思い出そうとしても、霞掛かったようにぼやける。
どんどんと、忘れていく気がする。
「ラフル、何でこんな奴に構うんだよ。他の商品は精神ぶっ壊しても何も言わねぇのに」
「アイリールちゃんは特別だよ。だって、見た目もいいし、血統もいい。怯えたところも嗜虐趣味の人に売れそうだった」
「だからって……、これくらいで壊れる方が柔だろ。最初にヤッたのと同じことしただけだぞ」
「…ユリアン」
「何だ?」
「1週間俺に触るの禁止」
「は?!なんで!」
「自分の胸に手を当てて、よーく考えるんだね。あと『同じ』の意味を辞書を引いて調べて。じゃ、俺は報告があるから」
「待ってくれラフル…!」
二つの足音が消えていく。
ああ、行ってしまうなら、この火照った体をどうにかしてほしかったな。
苦しい。身体が熱い。
さっきから、あの人、ユリアンって言ってたっけ…直接的な刺激をくれないから、すごく苦しいんだ。しかも根源を縛られてて、精液を出すこともできない。
もどかしい。
それに、中に入れられた男根を模したものが、イイトコロに当たらなくて辛い。圧迫感しかない。
「…ユリアンさん行っちまったよ。まぁ、ラフルさんの言う通り、一番最初にヤったのとは違うよな。薬の量も明らかに違うし、エロい格好だし」
「……勝手に触ったら怒られっかな」
「別に問題ないだろ。ちょっとくらい遊んでも。…こいつ、可愛い顔してるし締まりいいし、気にいってんだよなぁ」
二人組の男が近寄ってくる。
さっきは見てるだけだったのに。
つ、と肌を撫でられ、全身が粟立った。
この人たちは、触って、熱を冷ましてくれるのかな…
「…ぁ、おねが…、たすけ、て」
「ん?」
「くるし…からぁ、さわ、って?」
頬に当てられた手に擦り寄る。
ねだるともらえるって、教えてもらった。
「はは、もう性格変わってねぇか?」
「あれだけ打たれて回されて、しかもさっきまで焦らされてたし。そりゃ、ぶっ壊れるって」
「ん、……ね、…だめ…?」
男の手をそっと包み込みながらジィ、と見つめると、ごくりと男たちの喉が鳴った。
目に情欲の火が灯る。
ぐい、と身体を持ち上げられ、男の膝に座らされた。
入れられていたものを、無造作に引き抜かれる。
「あう…っ、あ、ああ゛…っ」
「そんなに欲しいなら、自分で入れてみな」
「…っ、…はぁ…っ、んん…わか、った…」
後ろを見ながら男の屹立に触れ、自分の入り口に押し当てると、くちゅ、と音が鳴った。
これからこれで貫かれて、掻き回されるんだ、と考えるだけで、ゾクゾクと震える。
「…っ、は…うぁ…っ、入って、くるぅ…っ」
「おら、もっと深く突っ込めよ!」
「きゃうっ!やぁ…っ、そんな急に…っ」
男はぐいぐいと、無理矢理熱を持ったソレを押し込んでくる。しかしその強引さにも、身体が浅ましく反応する。
「は、全部入ったな」
「あ…っ、あ、おねが、ぐちゃぐちゃに、かきまわしてぇ…っ」
「えっろ……そんなにされたいなら、してやるよっ」
尻たぶを掴まれ、激しく注挿され、意識を持っていかれそうになった。
それだけでなく、縛られた屹立をぐ、と握られ、さらに亀頭を指で弄られる。
「俺も混ぜろよ」
それまで傍観していたもう一人の男が、腫れ上がった乳首を捻り上げる。さっき散々弄られたそこは、ジンジンと疼き、触れられたところから電流が走る様な痛みと快楽を感じた。
気が、おかしくなりそう。
「…っ、どうなんだよ、感じてんのか?」
「うああ゛あっ、やっ、いい…っ、きもち、い…っ」
「く、締まる」
後孔をきゅう、と締めると、中に入っているものの形をまざまざと感じさせられて、もっともっとと貪るように腰が揺れ動く。
快感を追うことしか考えられない。
気持ちいい。
もっと、どろどろに、犯して。
訳が分からなくなるくらい、激しくシてほしい。
「はは、可愛いな、アイルちゃんは」
その言葉に、ビクリと身体が跳ねる。
なぜだか分からないけど、酷く、甘く切なく胸を打った。
『…アイル』
そう俺を呼んだのは、誰だっけ…?
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