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立入禁止の扉。【青柳目線】
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僕の片思い人は、清水藍という名前だ。
そんなに話したこたはなかったけれど、話してみたらすごく気を使う子で、すごく、明るく笑う子だということを知ってしまい、色んな表情を見てみたくて、つい、告白してしまった。
困った顔も可愛くて、告白して気まずいのがわかっていてもつい話しかけてしまう。
こんなに気になる存在が出来たのが初めてで、どう行動すれば良いのかがよくわからない。
生徒と先生という関係を、どこまで気にすれば良いのか、自分というものを、どこまで出しても良いのか…
四六時中、清水くんのことを考えて
見つければ、目で追って。
そこで1つ、気づいたことがある。
彼が1番、可愛く、照れくさそうに笑うのは決まって、藤原先生と話している時だと言うことに。
気のせいかもしれないと最初は思ったけれど、見れば見るほどそれは確信に変わって、清水くんが藤原先生を好きなんだと言うことまではわかった。
それからは、藤原先生もよく見るようになったけど、どの生徒にも分け隔てなく接している完璧な先生だと言うことしかわからなかった。
この日も無意識に、清水くんの方へと足が向いた。少し先を行く彼に話しかけようとした時、彼はどこかの扉をノックした。
中から出て来たのは藤原先生。
藤原先生は清水くんを招き入れて、2人は部屋の中へと消えた。
好奇心に勝てず扉へと近寄る。
化学資料室…?
そっか、化学の先生だから…
テスト勉強を教えてもらった事があると言ってたし、またそうなんだと疑わなかった
けど、中から聞こえた会話は、自分が予想していたものとは全く違うものだった。
「ちょっ、待て待て、落ちつけ」
「でも…」
「心配し過ぎだって。俺も大人なんだから腹へったらちゃんと食うからさ…けど、今日はまあ、藍にしたがって買ってくるから、待ってて…」
ちゅう
「んっ、ちょ、碧さんっ…」
ちゅっ、ちゅ…
「ん……ぷはっ」
「じゃ、行ってきます。良い子にしてろよ。」
「行って、らっしゃい…」
こちらに向かう足音が聞こえ、慌てて扉の前から離れる。
出てきたのは確かに、白衣に眼鏡姿の藤原先生だった。
でもさっき話していたのは…?
僕が知ってる先生ではない…というより最後のは…やっぱりそうなのだろうか…
ふたりは、恋人…?
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