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んん?!
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「なぁ、これであってんのか?」
「うん、大丈夫!」
クローゼットから取り出して着てみると、それは案外サイズもよく、きまっていた。
「なぁなぁ、どうだ?ちよ」
「うんっ、似合ってる。銀ちゃんかっこいいよ!」
そう言ってやるとジヨンはキョトンとしたように目をぱちくりさせて顔を赤らめた。
「……ぁ、そう?」
(照れちゃって…。『かっこいい』なんて言われ慣れてるだろうに)
ジヨンが着たのは銀魂の主人公の衣装だ。
白が基調である着物で、袖と裾には水色の波模様が入っている。
その中には襟の赤が特徴の黒字の服を着せた。
長身で顔が整っているジヨンに何を着せても似合ってしまうのだ。
反して弥千代は華奢で女顔のため恰好いい衣装はあまり似合わない。
なのでコスプレする時は大体女ものになってしまう。
「いいなぁジヨン。恰好いいよ…」
「ッ!…。そ、そぉ?…あ、ちよも何か着てみてよ!」
「えッ!?」
「俺だけズルいじゃん。…ね、ね?」
『ズルい』とは何事か。
反論してやろうかと思ったが、犬が餌を貰えると期待しているようなキラキラしたジヨンの目を見て、それも叶わず銀魂シリーズで揃えることにした。
「き、着替えるからあっち向いてて…」
「女子か!なんだよ今更。身体の隅々まで洗ってやった仲だというのに…」
「ぅわぁぁああ!!変な風に言うなぁ!」
「わかりましたよぉ…」
ジヨンはそう言うとベッドの上に移動し、壁の方を向いてくれる。
着ていたパジャマを脱ぐと10月の夜の寒さが身にしみた。
さっさと着替えると丁度声がかかる。
「もぅ〜い〜かーい?」
「も〜い〜よ。…ふふっ、これ懐かしいな」
そしてジヨンがこちらへ向き直る。
(あ、ヤバイ。俺変じゃない?似合ってる?
髪とか化粧とかしてないしジヨン恰好いいのに、俺こんな格好…)
「ち、よ……」
(どどどどうしよっ!絶対変だって思われた!)
「ちよ…………かっ、……んわいぃ!!!」
「なっ、ジヨン!!?」
弥千代はスリットが特徴の赤いチャイナ服にした。神楽ちゃんだ。
そんな弥千代を見るとジヨンは飛びついてきた。
(よかった、変じゃない…かな。てか『可愛い』って……)
ジヨンは弥千代をぎゅぅぎゅぅ抱きしめながら頭をぐりぐりと頬ずりしてる。
「ジヨンっ…ぐる゛じぃ…」
「はっ!…ご、ごめんっ!ちよがあんまりにも可愛いから…」
「ほんと?可愛い?変じゃない?」
「…먹고 싶어」
「ん??」
「…本当に可愛いよ。ちよ、食べちゃいたい」
「ん!??!?!」
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