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ツイテルンデス9
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「出なくていい」
徳川だった。
「えっ?でも」
急用かも知れない。躊躇する俺の手から携帯を奪うと徳川は電池パックを抜いた。
へっ?普通に電源切ればいいのに?
いや、それよりも俺の携帯にかかってきたんだから俺の知り合いかもしんねーだろうが!
文句を言おうとした瞬間に、
ドンドンドンドン、と激しくドアをノックされた。
激しい音に俺はビクっとなる。
ちょっと、……怖いんですけど?
それに………なんで?なんか異常過ぎないか?
深夜に勝手にきて、寝てるかも知れない相手に……
それに、どうしてインターフォンを鳴らさない?
ドアを叩くよりも確実だろ?
その異常さに少し怖くなり後ろに下る。
すると、ガチャガチャガチャガチャとドアノブを動かす。
「琳、こっちへ」
徳川は俺をベッドへと連れていくと、抱きしめてきた。
「大丈夫、すぐ居なくなるから」
そう言いながら。
「怖くないよ。俺も影虎もいるから」
ぎゅっと力が入る。
俺、もしかして怖がってる?
………うん、怖い。背中がゾワゾワしてくる。
この感触は死神がきた時と同じだ。
じゃあ、ドアの向こうにいるモノって、人じゃない?
ドアを叩く激しい音とドアノブをガチャガチャと触る雄とに耳を塞ぐ。
「琳、大丈夫だよ」
頭を撫でる徳川。
なんだろ?凄く安心する。
徳川の胸に顔をくっつけて、両手を彼の身体に回す。
………うん、なんか安心する。
抱き枕みたいな心地良さと安心感に俺は目を閉じた。
◆◆◆◆◆
暫くして目を開けた。
音……………、しなくなってる。
「おはよ、琳。珍しく自分で起きたな」
徳川の声。
その声がする方へ姿勢を向ける。
あれ?
俺もしかして、寝てた?
ベッドに横になってるもんな俺。
「すんげえ、セクシーだよ琳。」
ニヤニヤする徳川。
何がセクシー?
と身体を動かす。
「なに?朝から誘ってる?」
そう言うと徳川が俺のある部分をタッチ。
撫で撫でと触られる場所は尻。
尻……を撫で…直で感じる徳川の手のひらの感触。
視線を何気に向けると、
裾がまくれ上がって尻が丸出し。
……………えっ?尻?
おわっ!尻いいいい!!
俺は覚醒し、シーツを頭からかぶった。
尻、尻触られたあああ!!
「なんだよ?こっちは琳の裸も全部見てるし、チンコだって触っただろ?」
シーツの向こうから徳川の声。
な、なんて事言うんだよおおおおっ!
「琳、ほら、出て来てよ。ご飯だよ」
シーツに包まった俺は無視してやってる。
ふふふ、困るがいい。大人の恐ろしさを知るのだ。
徳川は俺の身体を揺すり続け、ご機嫌取りに猫なで声だ。
いつも生意気なエロガキめ!もっと俺を労るのだ!ふふふふっ。
「りーん、出てきてよ。悪かったよ。尻撫でてたりして。」
ふふふ、弱気になってきたな。
もう少しだ。
「琳、お詫びに食べたいものを夕食に作ってやるから」
おおっ!!マジか!
何作って貰おうかなあ?
「りーん、頼むから………」
よしよし、もう少しだな。
ふふふ、次はどんな弱気な事言うのかな?
「もう、いい。琳のばか」
はい?なんだと!もう、拗ねたのか?
これだから子供は!!
「せっかく琳が好きそうな朝食にしたのにさ。パンケーキにフルーツのせて、生クリームもタップリ……それにアイスも乗せてるのに……もういい、1人で食う。」
はっ?はあああ?マジすか!
めっちゃ美味そうですやん。
しかも、それを1人で?
それは許さん!!
阻止するべく、勢い良く起き上がった。
そこにはベッドの端でニヤニヤしながら頬杖ついて俺を見ている徳川がいた。
だ、騙したな!
俺はまたシーツを被ろうとするが、ガッツリと身体を捕まえられ、軽々と抱っこされた。
「おろせー!ばか!嘘つき!」
「嘘じゃねーよ」
徳川はそう言うと俺をテーブルの前で降ろす。
テーブルにはさっき言ったパンケーキが。
しかも、美味そう。
ジュルリとヨダレ出そう。
「機嫌直った?」
「うん!」
しょうがないから許してやろう。
「それと、パンツ」
目の前にパンツが。
「捜しておいた」
渡されたパンツは紛れもなく俺の。
俺が寝てる間に捜してくれたのか……徳川いいヤツじゃん。
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