アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
再び仕事にきました!
-
「さぁ!パッと終わらせて、帰りましょう!」
隣に立つ金田は颯爽と歩き出した。
「ちょっ…金田くん!よかったの?現場行かなくて?」
「いいんです!3人もいればあの現場は十分ですよ。」
幸希はその真っ直ぐな横顔を見て、気後れしてしまった。
会社を出る際に金田が次の現場へ行く準備をしていた。
「あっ!雨宮さん、どこ行くんですか?」
「西町の大学。なんか今度、新緑祭っていうのがあるらしてくて、そのイルミネーションの手伝いに行ってくるよ。」
「西町の…!?俺も行きます!」
「えっ?今から現場じゃないの?」
「いいんっすよ!もうあっちには石渡さんも行ってるし!伊田さーーーん!俺、雨宮さんの現場について行きますんでーー!」
(遠くにいた伊田さん、あっけにとられてたな…)
はあっとため息をついた時、ふわりと甘い香りがした。
横を可愛い女の子が通り過ぎた。
この前と同じ、ここはなんだか居心地が悪い。
「雨宮さん!」
金田が幸希の腕を掴んだ。
「なっなにを?」
幸希より小さな金田が怒ったような顔で見上げてきた。
「もう!声掛けたりしないで下さいね!」
「あっえっ?」
「この前みたいに連絡先知らないかとか聞いたりしないで下さい。」
「あっ…」
あの後、みんなが恥ずかしい思いをして、そそくさ帰ったのだ。
幸希は頭を掻きながら、照れ笑いを浮かた。
「そ、そうだね。あれじゃあ、変な人か新手のナンパ野郎だよね。」
「…そういう意味じゃないです。」
金田は口を尖らせた。
(…?しかし、これだけの広さの中で”勝谷くん”を探すのは偶然しかないよな…)
「あっ!もしかして、業者の人?」
不意に話しかけられ幸希は足を止めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 151