アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
告白side一ノ瀬
-
湊叶に保健室に連れてこられた。借り物競争が終わってから、お題を聞いたらいきなりだ。
「で?わざわざ保健室に呼んで話さないと言えないお題だったのか?」
沈黙に耐えにれずに、湊叶に聞いた。
湊叶は突然ポッケトとから借り物競争で使った紙を差し出した。
俺はそれを恐る恐る開いた。中には
《好きな人》と書いてあった。
これを見たとき、俺には2の可能性が生まれた。
1つ、湊叶は俺のことがすき。
2つ、好きな人なんていないから、適当に俺にした?
「湊叶。これは、どういうことだ?
俺のことがすきってことでいいのか?」
試しに聞いてみた。俯いた湊叶の顔は真っ赤だった。俺は確信した。
そっか湊叶も俺のことがすきなのか。
「湊叶。顔あげてほら、ちゃんと言って、じゃないと信じないよ?いいの?」
ちょっといじめたくなる。湊叶には一生かなわないかもな。ホント可愛い。
湊叶は、何かを決心したような顔をしたあと、俺の顔を真っ直ぐに見て、
「俺は一ノ瀬が好きなんだ。ずっと前から。」
湊叶の顔がまた一層赤くなった。
待ち望んだ言葉なのに、いきなり怖くなった。
こいつを俺のものにしたら、こいつは壊れるんじゃないのか。
「お前、付き合うってどういうことかわかってんのか?手繋ぐとかキスするだけじゃないんだぞ。もっと凄いことするんだぞ。」
これで、湊叶が俺の事を諦めてくれたら俺はこの恐怖心から逃れられる。そう考えたとき。
「わかってる。それをふまえて、一ノ瀬の事が、好きなんだ。」
湊叶の即答に、俺の恐怖心がどこかに居なくなった。
ホントに俺はこいつが好きなんだと思い知らされる。
参るなぁ。ホント困る。
自分でも顔がニヤけるのがわかった。
俺は湊叶の腕を引っ張り、抱きしめた。強く。
「湊叶。俺も好きだよ。出会った時から。ずっとな。
だから、俺から何があっても離れないって約束しろ。いいな?」
ちょっと強引かもしれないけど、今はこれでいい。
俺はそっと湊叶のオデコに触れるだけのキスをした。
愛してるよ。湊叶。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 67