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甘えたいだけ?
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すぐに息が苦しくなって、歩いていると、克樹君が走ってきて、僕に追いつきました。
「勝平、俊也先生になんて言ったの?」
と聞いてきました。
「好きって言ったの」
「ええー!」
「どうしよう。恥ずかしくて、学校行けないよう」
「大丈夫だよ。そんなの本気にしてないって」
「うわーん」
僕は、悲しくなって、克樹君に、抱きついて泣きました。涙がポロポロ出てきました。
「え? なんで泣くの?」
「本気にされないのも、悲しい」
「あ、ごめん、そういう意味じゃなくて、うーんと、勝平の気持ちは、通じてると思うよ。でも、そんな恥ずかしがらなくても平気だと思うってこと」
「そう?」
「俊也先生大人だから、わかってくれるよ」
「そうかな?」
「悪い大人じゃないから。たぶんだけど。知らないけど。わからないけど」
「なんのこと?」
「あのさ、勝平ってさ、好き好き言うわりには、実際さわると怒るでしょ?」
「だってー」
「だけど、言ってることとか、妄想とかすごいからさ、他の大人に言って、真に受けられると、危険だと思うんだよ」
「むうー」
「俺だって、そこまでしないよってことも言ってるしさ、なのに、俺のこと非難するしさあ。やりたいだけとかさあ」
「えーとね、考えたんだけど、たぶん僕は、恋愛がしたいの。でも、克樹君は、とりあえず、やりたいだけでしょ?」
「やりたいだけ言うなよー。なんか俺が悪者みたいだろう? 勝平だって、エッチなことばっかり考えてるくせに」
「うーん」
「というかさ、勝平、甘えたがりだからさ。なんか、甘えさせてほしいだけなんじゃないの?」
「うーん、そうかな」
「でさ、俺だと同い年だから、甘えさせてあげられないから、俊也先生に甘えたいだけなんじゃないの?」
「だめなの?」
「だってさ、黒岩先生とかは、好きじゃないんでしょ? それで思った」
「うん」
「だからさ、恋愛とかでもないんじゃないの? まあ、俺も恋愛とか知らないけどさあ」
「そうかな?」
「だから、気にしなくていいと思うんだ。そういう勝平の性格とかは知ってると思うし、気持ちは伝わってると思うから」
「でも、エッチな妄想してるもん」
「だからー、そういうのは、俺で解消すればいいの」
「結局、それが言いたいんだあ?」
「そうだよ。悪い?」
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