アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
榊原侑紀、19歳!yu-ki*になりますっ!! side.侑紀
-
「これからお迎えに上がりますので支度をして待っていてください。」
次の日の朝、何故か枯れた声の高槻さんから電話があって支度をするように言われた。
20分後、駐車場に来るようにもう一度連絡が来た。
向かってみると昨日と同じ高槻さんの車の運転席には知らない人が座っていてその助手席に高槻さんが座っていた。
俺に気がつくと私服の高槻さんが車から降りてきたがその動きはどこかぎこちない。
腰を庇って歩いているように見える。
そのまま、車の後部座席に乗り込んだ。
「高槻さん、風邪ですか?」
俺が声をかけると高槻さんはひきつった笑顔で「大丈夫です。大したことではありませんから。」と、答えていたがその声も掠れていてあまり説得力がなかった。
運転席の男は笑いをこらえているようだった。
高槻さんはその人を涙目で睨み付けていた。
「ところで、高槻さん。そちらの方は?」
明るめの茶髪に黒い瞳、外人のように堀の深い端整な甘い顔立ち。
座っているから正確にはわからないが絶対モデル体型だ。身に纏っているワイルド系の衣服もセンスがいいものばかりだ。
対する高槻さんは黒の髪と瞳、清廉で整った和風美人的な容姿。
少しきつめの表情が彼の美しさを引き立てている。
背は運転席の男よりは低いものの一般的な身長よりは高い。
服は運転席の男とは逆でスッキリとしたものだった。
二人で並んでいると本当に絵になっている。
「俺は橘翔太だ。犀川プロダクション所属のトータルメイクアップアーティスト。今日から君の専属スタイリスト兼メイクだからよろしくな。」
高槻さんでなく運転席の男、もとい橘さんが低く甘い声で答えてくれた。
橘さんが高槻さんが昨日言っていた人だったのか。
「よろしくお願いします。」
「おう!今日は俺と千尋の家で試しにyu-ki*になってもらおうと思ってな。」
ついに、榊原侑紀、19歳。女装してyu-ki*になるようです…。
「お、お手柔らかに…。」
果たして俺は無事yu-ki*になれるのでしょうか…?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 129