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発見……された?
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あの人は………、あの人は……、あの人は…
『剣道部の篠原さん』だ………!
ひえ~、なんか出くわしちゃった…!!
何もしてないけど、なんとなくあの人の視界に入らないよう隠れてしまった。
初対面の印象が良かったとは、多分言えないし。
彼は昨日のこと、僕なんて覚えていないかもしれないのに。
普通なら気にすることなく、本を選んで僕もイスに腰かけるだろう。
だけど…、なんでかな。緊張しちゃう。
ぐるぐる頭の中でどうしようか考えていると、篠原さんは席を立つ音がした。
あ…、読み終えたのかな……。
ど、ど、ど、どうしよう…
隠れる!?図書室から出る!?先輩の前に姿を現す!?
モタモタしてたら、足がもつれて背中の本棚にもたれ掛かるような体勢になってしまった。
当たった本達がパタパタと何冊か倒れてしまった。
「あっ……」
僕はすぐ倒れた本を立て直していた。
……………ん?なんか視界に……、
…………そうだった、先輩が席を立っていたんだった。
そう、気付いた時には僕のいた本棚の通路に先輩がいた。というか、ほぼ真横。
先輩もなんかフリーズしてる気がする…。
そうだよね、人気のない図書室に、物音もなく突っ立てる奴いたら驚くよね。
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