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ドアを開けると勢いよく雨粒が地面を叩きつける音が聞こえてきた。
「え、何この土砂降り。傘持ってないし。」
あまりの豪雨に唖然として立ち尽くす。傘もないし、走ったところで駅に着いた頃にはずぶ濡れで電車に乗れる状態ではないだろう。
「修平さん、傘お借りできますか?明日返しに来るので。」
「貸すのはいいけど、この雨の中傘さして走るの?」
「はい、もう終電まで時間あまりないので。」
修平さんは、黙り込んで少し悩んでから再び口を開く。
「あのさ、もし、良かったら。泊まっていく?お客さん用の布団もあるし、着替えとか必要なものは貸せるけど。」
またも、意外な提案をしてきた。そして、修平さんの事が好きなオレにとってはかなり魅力的な誘いだった。
「え、いやでも、流石に迷惑なんじゃ。」
「全然!オレは迷惑とかは、じゃないとこんな事言わないし。むしろ、大毅くんが嫌だったらこの傘貸すけど。」
そう言って修平さんはビニール傘をオレに差し出す。
「んー、、、」
オレは、傘を受け取り少し悩んだ。
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