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予想はしていたが、これは流石に予想以上だ。
金がないと言うこいつにカードを渡すわけにはいかず、わざわざ現金に変えて渡していた。
一食を作る分のには若干多めに渡しておいたから、余った金で何かを買ってくるのは予想できていた。
だが、こいつは逆だ
今、食いたいものを買って、辛うじて余った金で材料を買ったという感じだ。
……本当に使えねぇ
「仁ちゃ〜ん!許して!ほ、ほら!玉ねぎ買ってきたし!卵もある!仁ちゃんなら作れるよ!」
自室に戻ろうとした俺の服を掴んで必死に止めてくる。
俺は足を止めて奴を見下ろした。
「………米は炊いたのか?」
「……え、えへ?」
「話にならん」
なにがえへ、だ。
ふざけてる。
「本当にごめんなさい!!こんなつもりじゃなかったんだ!つい…デパートなんて滅多に行かないから!ほら、ここって外では買えないものとか多いし……」
なんとか言い訳をしたいらしい
まぁ……確かにここはいろんな会社や企業との繋がりが強い分、他ではなかなか手に入らないようなレアなものも多く置かれている。
そして、それは日本製にとどまらず、こいつの好きな甘味ものならいろんな国から取り寄せられているものも多いんだろう。
それは納得してやる。
「……え、えっと…それと…」
俯いて必死に続きを探している
「はぁ……もういい。買ってきた材料全部持ってついてこい」
……もう、面倒だ
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