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人それぞれ考え方はあるだろうけど・・・
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腐男子くん、もとい涼太の質問攻めにうんざりしていると良い匂いとともに料理が運ばれてくる
「お待たせいたしまs」
「それ俺のやつだ!!こっちこっち!」
旭さんよ、ウェイターさんに最後まで言わせてあげて!
ウェイターさんは気にする様子もなく、きれいな所作でテーブルに料理を置く、金持ち学校で働く人一つ一つの動作がキレイだ
続いて並んで待っていたウェイターさんが他のメンバーの目の前にも料理を並べて、俺の目の前にもオムライスを置くと「ごゆっくりどうぞ」との声かけに
「ありがとうございます」
と頭を軽く下げながら礼を述べるとみんながキョトンとした顔をして俺を見る。
ウェイターさんも驚いた表情で俺を見ていた。
「え?え?何?」
「何でありがとうって言ってんだ?料理持ってきただけだぞ!」
「は?旭こそ何言ってんだ。してもらったことに対してお礼を言うのは当たり前のことだろ。お金払ってるからって持って来てもらって当たり前、作ってもらって当たり前だと思うのは違うんじゃないか?旭がさっき言った料理持ってきただけって言葉も失礼だ、料理を運ぶのはウェイターさんの仕事かもしんねぇけど、持って来ただけって言い方はねぇわ。それにありがとうって言われて不快な気持ちになる奴がいるか?いないよな?だったら言わないより言う方がお互い気持ちよく仕事もできるし、食事もできる・・・だろ?」
俺の言葉に旭はウェイターさんに小さいけれど聞こえる声で「ごめん」と頭を下げた。
ウェイターさんは笑みを深め「いいえ、とんでもないです」と軽く頭を左右に振ると、再度「ごゆっくりどうぞ」と言って戻って行った。
俺はションボリしている旭のモッサモサの頭をワシワシと撫でる。
うわぁぁぁ!やっぱもっふもふだぁぁぁ!!っじゃねぇ!喜んでる場合じゃねぇわ。
「旭エライ!ホントお前素直でイイ奴な」
俺と旭のやりとりを微笑ましく見ていた涼太が俺の頭を前から撫でる
「なるほどね!なるほどね!感謝の気持ちを忘れちゃダメだよね!うんうん!一ノ瀬くんもエライ!俺も生BL見させてくれるこの学園の生徒たちに感謝の気持を忘れないようにするよ!ありがとう!!」
「いや、お前は何言ってるか分かんないわ。それから撫でるのやめろ!」
涼太の手を叩き落としたタイミングで次の料理をウェイターさんが自分たちのテーブルに運んできた。
全員分の料理が並んでいるテーブルを見てウェイターさんが怪訝な顔をするが、俺が手を挙げ。
「それ全部俺のです」
「「「え!?」」」
「「!?」」
運ばれてきた料理を見てみんな驚く。
声には出さなかったが、八神とウェイターさんの目も少し見開いた。
既にオムライスが置かれた俺の前にパスタ・サラダ・スープ・エビチリ・チャーハンが所狭しと並べられる。
ウェイターさんにお礼を言って目の前に並ぶ料理に目を輝かせる。
「環、これは誰が食べるの?」
「俺だけど?」
「環お前凄いな!!俺もいっぱい食うけどお前の方がいっぱいだな!!」
「別に凄くないだろ普通だし」
「普通wwwこれが普通www炭水化物どんだけwwww」
「お前の胃袋は異次元にでも繋がってんのか!?」
あまり喋らなかった八神にまでツッコまれたんだけど。
何で?
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