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駅に着く
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「はー...ビビった...」
「まさか雨が降るとはな...」
なんとか駅に着いた僕と江本はもう既に雨に降られびしょ濡れになっていた。
「拓真、これから帰るのか? 確か、ここからだと...駅3つ乗って乗り換えして、5つ乗ってからバスに乗らないといけないんだよな?」
「よ、よく覚えてるな...行きで一回逆の順で乗っただけなのに...」
「まーな! 拓真のことならなんでも知ってるぜ!」
「気持ちが悪い」
「さっきのデレは!?」
「終わりだ」
「早えよ!!!! ...で、えっとさ、俺の家、ここから2駅乗ったらすぐなんだよな。 そんなにもびしょ濡れだと風邪引きそうだし...一回俺の家寄らないか?」
そう言う江本は心から僕の心配をしてくれているようだった。
なんだか今日は世話になりっぱなしだな。
申し訳ない...という気持ちが生まれたが、風邪を引くのも困るし、
...江本ともっと一緒にいたいし、もう少しだけ甘えることにするか。
「悪いな...そうさせてくれ」
「よっしゃ! その返事を待ってました! んじゃ、急いで行こう! 風邪引く前に!」
僕たちはまた手を繋いで、一緒に走り出した。
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