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学校で
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「おっはぁ?!ってあれ?
おまえ今日早いじゃんっ!!」
朝から五月蝿く登場したのは俺の友人、佐藤くん事、佐藤。とにかくうざい。
「いや、別にそうでもないけど」
俺の普段の登校時間はHR10分前。
今はHR15分前で。
「5分くらいしか変わんないよ」
「いや!5分は大きいね!ウル○ラマンは3分で世界を守っちゃうんだぜ!?5分もあったら悪の組織全滅できちゃうかもしれないじゃん!!あ?なぜウ○トラマンは5分活動じゃないのか!最初からそうすればよくね!?」
「いや、知らないし、趣旨ずれてるし」
朝から本当にうるさい。俺は適当にあいずちを打ちながら、HRまでの時間を待った。
山田くんはまだ来ていない。
そもそも山田くんが朝から登校する事なんて滅多に、いやほぼ無いに等しい。
まぁ、不良と呼ばれる生徒が朝からくる方が珍しいのだが。今日ぐらい来るだろうか。なんてちょっと思っていた自分が恥ずかしい。
「んでさ!っておい!
おまえ俺の話し聞いてなかっただろ!うんもぉ??佐藤君悲しっ泣いちゃうわ」
「佐藤、心底うるさい」
佐藤の涙なんか見たくない。
俺がみたいのはー「お?い
席につけ?HR始めんぞ」
担任がけだる気に入ってきた。佐藤はグダグダ何かを言いつつ自分の席へ。
やっぱり山田くんは来なかった。
ブブブブ
ブブブブ
携帯のバイブが震えた。
今は4限目。歴史の授業中だ。歴史を担当する先生はおんとし67才。かなりのお爺ちゃん先生で。
授業ペースは遅からず早からず、穏やかな声のトーンに、語りかけるように説明される歴史の流れ。おまけにお爺ちゃん先生ともあり、余り生徒を叱る事がなく。大多数の生徒が夢の世界へと誘われてしまう。
現に斜め後ろに座る佐藤は、授業開始僅か5分で夢の中。時よりニタニタと笑う顔が、眠っていてもウザさを醸し出している。
俺は胸ポッケに入った携帯を取り出した。怒られはしないだろうが、一応机の下で確認。
メール一件。差出人 山田。
山田くんからだ。
俺は目だけを動かし教室を見渡した。山田くんはいない。だとしたらどこから…?
件名 屋上
昼まってる
屋上…?もしかして今そこにいるのかな。
時間は昨日と同じでいいのだろうか?
俺は「了解」とだけ打ち携帯を閉じた。
お昼まで残り20分。俺は勉強するでもなく、ただ机に伏せるだけだった。
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