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知られたくない
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仁に、見られた。
知られた。
また、汚い自分を見せてしまった。
綺麗って…言ってくれたのに。
それに
怒ってた。
酷いことしても、酷いこと言っても
許してくれる仁が
もう、だめだ。
きっと出て行けって言われる。
「う…っ!!」
涙を止められないまま、俺は部屋にたどり着いた
袖で顔をゴシゴシ拭っても、拭っても、溢れてくる
部屋に入れば、ヨーグルトを食べちゃった事とか
テレビの前で寝ちゃう事が多かったりとか
勉強をしてると、仁が頭を撫でてくれる事とか
思い出すたびに、あったかい涙が出る
「っ、ど、しよ。〜っ!
行くとこないよっ!!どうし、ぉっ…」
何が間違いだったの?
何で怒ってるの?
迷惑をかけたくなかっただけなのに。
どちらしても嫌われた
嫌われちゃった。
顔を膝で隠して、俺は仁を待つ。
出て行かされるのを、待つ
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