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おねだり2by栗橋
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…可愛い
殺人的に可愛い
赤らめた顔
潤む瞳
狙うような上目遣い
問答無用で抱きしめたくなる
そしてなにより…
普段、口が悪い
絶対、可愛いことは言わない
その代わり、我儘も言わない
そんな春斗に、こんな上目遣いで
素直に俺と出かけたいと言われて…
嬉しくないわけない!!
「いや、だよね。俺と…出かけるの」
その一歩ひく姿
そんなこと言われたら
答えはひとつだ。
「嫌なもんか。どこ行きたい?何か食べたいものあるのか?そうだ、雑誌買ってこよう。
春斗のためにコースを考えてやるぞ?」
春斗が喜ぶことをしてやりたい
笑わせたい
「なんでも買ってやるからな。」
高価なコートでも、バッグでも
自転車でも、車でも
我儘を言わない、お前のためなら
「う。うん。ありがとう、
仁…あの。だ…だい…」
耳まで真っ赤になっていく、春斗
「大す、だい…す、す、……っ!!
無理っ!もう限界!」
突然叫びだす
「あっ、こら…春斗っ!」
「ダメだって、春斗くん!仁にぃにバレたら…」
隠れていた瀬奈と奏太が現れる
そうか
こんな風に春斗がなるわけない
なるほど
騙した訳だ…俺を
「お前らの入れ知恵か」
ギロリと睨めば、2人は姿勢を正す
「は、春斗可愛かったろ」
「いっぱい練習したんだよねー?」
無言でいると、2人から笑顔が消える。
「ダメだった〜?
ダメですよね。ごめんなさい」
「調子に乗りました、すみません」
叱られるのが怖いのか、2人はすぐ謝る
全く、こいつら昔から仲いいんだよな
ツンっと袖を引かれる
「春斗?」
「出かけて欲しいのは、本当なんだ。でも仁が嫌だと思うなら、行かなくてもいいから」
また狙ってるのかと思って、瀬奈と奏太を見ると2人は首を横にふる。
俯く春斗の頭を撫でて
「嫌なわけない。一緒に出かけよう」
ぱぁっと顔が明るくなっていく
「うん!」
素直な春斗は最初から可愛い。
わざわざ企む必要もない
「…瀬奈、奏太。やっぱりお前ら、あとで説教な」
「「はい…」」
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