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それぞれの
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橙真&旭陽
「こんな形で地曳とカタをつけることになるとはおもっていませんでした…一応前々から準備は進めていましたけど、大丈夫でしょうか?」
「相変わらず仕事のことになると真剣だね、旭陽は。」
話をそらされてムッとする旭陽。
「若、質問に答えてください。」
「まぁ、そう焦らないでよ。大丈夫。……晃羅はね、こういうのに向いていないんだ。昔から人を纏めるのが苦手で群れを成さない、わがままで可哀想なライオンみたいなやつだったから。そう、本来群れを成して生活する生き物が群れを作らず生きていたら生き残っていけるはずがないし、その術をしらない奴がいきなり群れを纏めようとしたってそれは崩壊するだけだ。言っていることがわかるよね?」
旭陽は、この発言が橙真は昔から晃羅のことを誰よりも知っていると表しているようで嫉妬しつつも置かれている状況を考え静かに肯定の2文字を告げることしか出来なかった…。
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響也
…湊翔は今泣いているのだろうか。もう、助けに来ない俺のことなんか忘れちまってその地曳の若頭といる方が幸せになってしまったかもしれない。
大切な人をなくしたくない。
もうそれは俺にとってはトラウマで今まで大切に大切にしてきた些細な日常が一瞬で粉々に砕け散るのが一番怖い。
もし、助け出した時俺のことを見て、湊翔が俺を拒否したらどうすればいいだろうか。
湊翔を助け出せればそれでいいはずなのに、そんな不安が募る。いつもそうだ、この気持ちが何なのかわかりそうでわからない。いや、わからないフリをしてるんだ。ずっと昔から…。
でも、もしわかったら俺はその先どうなるのだろうか…。
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碧斗
湊翔くんが今昔の俺みたいになってるって考えただけで泣きたくなる。
そこはいつだって真っ暗で自分の存在意義を見失って、早く死んでしまいたいのに絶対に殺してはくれない生き地獄。
少しでも早く光の指すところに戻れるように俺達で頑張るからね…。
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