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あぶない男 12
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「でも若葉、どうしてこんな時期に転入?やっぱりいろいろ事情があるのかなあ?」
「う~ん。事情ってか、話せば長くなるんだけどね。簡単に説明すると、17歳で突然妖怪になったっていうか、ずっと妖怪の力は封印されてて、俺この間まで自分の事人間だと思ってたんだよ!だから妖怪の事とかあんまり詳しくないわけ!」
「えええ...何だか大変なお話だねぇ...。あれ、そういえば若葉、何の種族なの?」
「ん~?俺ね、鬼!!」
そう言った瞬間、教室が静まり返った。
「お、お、鬼ぃい!?」
びっくりした稜が、身を乗り出している。
「え?俺、なんか変なこと言った?」
「へ、変なことっていうか、鬼って最近では珍しいんだ。もう絶滅するんじゃないかって、大人達はみんな言ってるよ!!」
「うぇえ、まじで?」
絶滅って...種族の危機じゃん!俺全然わかんないけど!!
「まさか鬼の子と友達になれるなんて思わなかったよ!!」
ほ~、そんなに凄いのか...。
「こ、こんなチンチクリンが鬼な訳ないだろ!!小鬼か!?」
「なんだと阿久津コノヤロー!」
失礼なやつだ!
「お、お前自分の身長わかってるのか?俺はわかってるぞ!183cmだ!」
「なっ..お前がデカすぎるんだろ!!俺はいろいろ見積もって170cmはあるぞ!!」
「い、いろいろ見積もってって要するに170未満じゃねえか!見栄はるなよチンチクリン!!」
「カチコーン!!はい!頭きた!表出ろトンコツ!!」
「ま、まあまあ。二人とも落ち着いてよ!僕なんて164cmだよ!僕からしたら二人とも大きいよ!あと若葉、トンコツは全く関係ないよ!?」
なっ....
164cmて!おい!女神か!
「ごめん稜。それは小さすぎ..謝るわ」
「若葉に同じく。頑張れよ、稜」
「もう~~!!二人してなんなの??僕を怒らせたいの!?」
いやいや...
可愛すぎますよて..
本当に男ですかこの子...
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