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季節モノが描きたかったんです。
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+オマケ
本編とは全く関係ありませんが、イベントものやりたかった。それだけです。
後悔はしていません。
…願い事が叶うのは個人差がございますので、ご注意ください。
*****
「あれがデネブアルタイルベーガー♪♪君が指さす夏の大三角ー♪♪」
「アレ?会長、何歌ってんの?ていうか何してんの?」
俺が七夕に向けての短冊を書いていると、春原がひょこっと顔をのぞかせた。
パソコンに向かっていたらしく、メガネを掛けているのでいつもよりカッコイイ。
「七夕。」
「棚から?ぼた餅?」
「誰も棚の話をしていないぞ。俺は七夕に向けて短冊を書いている!」
「なんで?」
「恋人のイベントととしてあまり、認知されていないような気がしてなぁ。ならば俺が!と立ち上がった次第だ。あわよくば願いを叶えたい。」
もっと、恋人たちのクリスマス的な感じで、恋人たちの七夕、とかあってもいいと思うんだ。俺は。
「わぁ、七夕って人間の欲が絡みついた、ドロドロなイベントナンダネ!」
「いや、かなりサラサラしたイベントだと思う。」
お前も書いてみろよ、と俺は春原に余った紙を手渡す。
ついでにペンも。
願いごと書くんだぞ、と念を押して言う。
しかし、春原はうーん、と一通り唸ったあとこう言った。
「会長ダメだ。俺、願いごとって考えたこと無いや。欲しいものとかもないし。」
「え、マジで?…あ、こいつボンボンだった。」
欲しいものは全部買ってもらえるんだもんなぁ。いいなぁ。
「願いごとかぁ。………………無いな。」
「お前が羨ましいよ、」
「……あ!」
「え、あった?!願いごとあった?」
春原は勝ち誇った顔をしてさらさらと紙に書き始めた。勝ち誇ることなのか?
「はい!」
書いた紙を元気よく俺に手渡す。
きらきらしてる瞳です。
何書いたんだろ、と思い短冊を読んでみる。
《甘いモノ食べたい。》
なんか、コンビニ行ったらすぐ叶いそうな願い事だな。
うん、俺の隣に飾っておこう。
ちなみに、俺は
《サーフィンで波に乗れるムッキムキのカッコイイ男になりたい》
と書いた。
………………願いごとは必ず叶うと思う。
ーーーーガチャ。
「あら?良ちゃん、奏ちゃん。」
かずちゃんが散歩から帰ってきた。
かずちゃんの日課である、校内の散歩は校内パトロールにもなるので、割と活躍している。天ぷらスカイウォーク事件のときもだった。あのときは、ーーー。
長くなるので止めておこう。一つ言えるのは、天ぷらはスタッフがおいしくいただきました。
「ちょうどよかった。…藤堂からどら焼きもらったんだけど、食べるかしら?」
「え、いいの?やった!」
「甘いモノ……。」
願いは必ず叶います。
俺のもすぐ叶うと思う。
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