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優の過去を知りたい。
そう思うようになったのはいつだったんだろう…。
圭介との一件で、優のことで圭介が知っていて俺の知らないことがある。
この事実が胸に突き刺さっていた。
そこから、優の過去を知ることができれば、優をちゃんと自分のものにすることができる気がして、今奔走しているはずなのに、なぜだろう…。
俺はいま、69番について知らなきゃいけないらしい。
優の話を聞くにはこの、全く俺と会話の成立しない彼から聞き出すしかない。
でも、当の本人は俺と目すら合わせてくれない。
彼の信頼を得るためにはどうしたらいいのか…。
気づいたら、かれこれ一時間弱は優のことを知るために69番のことを考えている気がする。
…なんかこう罪悪感がある。
優の過去のためだってわかってはいても、それでも、どこかひっかかる。
それは69番が優と似ているからかもしれない。
「成長した優だ。」
「実は優のお兄さんだ。」
そう言われても違和感がないくらい似ている。
もしかすると、霧ヶ峰も、優と69番が似ているから………。
なんて考えが頭をよぎった。
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