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虚風
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僕は目を瞑る
そして静かに呟いた
「この前のプロポーズ、受け入れます」
目を閉じているのに、一筋の涙が頬を伝った
「ククッ…、物分りがいいね壱は。一生俺のそばにいてくれるんだね?」
「……はい」
その言葉を発した瞬間、なんだか全てがどうでも良くなった
「約束だよ…?」
手は拘束されたまま、仰向けにされる
久々に合った目は、狂気の色を含んでいた
「はい…」
僕は、ぼんやりと内田さんからの誓いのキスを受け止めた
「じゃ、やろっか?」
何も感じるな
何も考えるな
ただ、ただ、受け入れろ
頭の中で誰かが僕にそう囁いた
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