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完璧ですね、真田くん
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英さんから受け取った回覧板を持ちながら、家の中へと引き返す。
朝から何故、こんなにどっと疲れなきゃいけないんだ…
それもこれも…
「キャー!桐斗くん一途なのね~!」
「あはは、俺は先輩だけを愛してますから」
この神経図太い後輩のせいだ…ッ!
俺はキッと一瞬だけ睨み、怖いので気付かれないようにサッと素早く目線を逸らした。
「あ、先輩!今日はキッチンをお借りして俺が弁当作ったんですよ!」
「なっちゃん料理下手だし、暇なときは教わりなさいー?」
「う…俺だってやればできる子だから!」
なんて強がっても、キッチン使用禁止例が下されているぐらいの料理下手ですけど?
得意料理は丸ッ焦げの炭ですけど?
「…それよりも朝食、食うし!」
何だか悲しくなってきた俺は食卓に並ぶ豪華なご飯にがっつく。
「うまッ」
「実は…朝食も俺が作ったんです」
「…あれ、目から…目からお醤油が止まらないな…」
「俺はなっちゃんのごりごりの炭でも食えるよ!いくらでも食うよ!?」
「傷口に塩を塗るな兄貴!!」
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