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3ー07
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「…ん………んん…」
翌朝。
重い瞼を開けば、目の前に孝の寝顔がある。
どうやらそのまま二人で寝てしまったみたいだ。
不本意だけど…一緒に寝るなんて小学生以来だから、少しだけ懐かしく感じてしまう。
孝の寝顔を眺めながら、昨日の事を思い返した。
毎度雰囲気に流され過ぎる自分も情けない。
それにあんな事をされても…やっぱり透也さんを嫌いにはなれなかった。
嫌うどころか逃げ出した罪悪感の方がとても強くて、一体どんな顔して会えば良いのか。
そもそも昨日の今日じゃ、マトモに目を合わせられる自信も無い。
マジでどうしよう…と深い溜め息を吐くと。
「……大丈夫か」
「!…孝、ゴメン起こした?」
「…別に、良い」
眠そうに瞼を擦りながら体を起こした孝は、薄目で俺を見据える。
「…透也」
「え」
予想だにしない名前を口に出され、耳を疑った。
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