アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
②
-
「‥あーまぢで我慢できるか分かんねぇわ」
テスト期間中、放課後に一時間教室に残ってテスト勉強に励むというのもノルマの一つだった。
それも後数日で解放されるがそれまでが辛い。
それからちょうど一時間が経ったのを確認してさつきに「じゃあ帰るわ」と一言残してすぐさま教室から立ち去る。
あんな処に居るだけでも息苦しいというのに延長なんてしたくもない。
「どっかに火神居てねぇかなぁ」
部活もなくすることもなく暇つぶしに駅前近くのゲーセンを覗くことにした。
店内を探索していれば目の前から顔見知りが周りに女の子を囲んで数人の団体で歩いてくる。
「おい、くそデルモ」
「‥あ!青峰っちじゃないっスか!その呼び方やめてよ!女の子達に誤解されちゃうじゃん」
「あーうぜー」
俺に気付かず通り過ぎようとするもんだから黄瀬を呼び止めた。
「‥暇してんスか?」
「‥あー別にー」
「嘘っスね、一人でこんなとこ入って来るなんてよっぽど暇なんでしょ」
「うっせぇなぁほっとけ」
呼び止めたのは良いがなんだか癪に障る。
周りには数人の女の子が黄瀬を囲み賑わっている。
浮気じゃないけど一辺でも良いからこんなにモテて見てぇなぁと恨めしそうに黄瀬を見据えてやればその態度に気がついたのか「浮気しようとしたら火神っちは俺がもらうっス」なんてほざきやがるから余計苛立ち一発軽く殴ってやった。
「‥ひ、酷いっすよ殴るなんて親にも殴られたこ‥」
「言ってろバァカ!」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
62 / 132