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本当の想い
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仕事から帰ってきたらリビングに伊藤がいた。
ぐったりとした姿勢でコーヒーを飲みながら俺を見上げていた。
正直ヒヤヒヤしてる。
柚月が体を許した相手だ。
俺以外に抱かれたことがないのに、
こいつには体も…心も許してた。
いつか柚月はこいつの元に行ってしまうんじゃないかと本当に思う。
そうしたほうが柚月は幸せになれるのに…
俺とただの親子に戻れるのに…
でも…
まだ…
もう少しだけ、俺だけの柚月でいて欲しいんだ…
「お邪魔してるね〜」
「柚月に手は出してないだろうな?」
「柚月くんまだ帰ってきてないよ?」
「は?」
柚月がいない?
もう深夜0時半だ。
こんな遅くまで柚月が帰ってこないなんて初めてのことだ…
柚月が夜遊びするはずない、
一緒に遊ぶ相手なんていないはずだ。
バイト?
バイトでこんな遅くなるわけない。
じゃあ…
事故?
誘拐?
「なんで連絡しなかったんだ!?」
「電話出なかったのそっちじゃん!バイト先に迎えに行こうとしたら、店が閉まってたよ」
柚月がいなくなってしまう…
俺の柚月が…
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