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《遠退く想い》13
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「どうして?」
ルードは悪気なく聞いてくる。
「オレにはオレの生きる道があるから!」
微笑みながら心情を見せないように伝えるアキラ。
……そしてお前にはお前の生きる道がある。
この先は誰とも交差しない生き方をするから…
「頑固者…」
ボソッとルードがぼやくと…
「うん、ありがと」
アキラは笑顔で返事する。
「褒めてねーし!ったく、ガキ扱いしてるからだろーどうせ」
ツーンと拗ねたように言ってみるルード。
「そんなコトないって!ルードはしっかりしてるからな…ほら機嫌直せよ」
ルードの肩を軽く叩いて機嫌をとるが…
「‥‥ぶーぶー」
拗ねたままのルード。
そんな横顔がなんだか可愛くてアキラは…
「仕方ないな…」
微笑んだまま…耳元で…
「機嫌なおして」
と、囁いて耳たぶへ軽くキスする。
「アキラ!?」
キスされ驚くルードだが、すぐさま勢いでアキラの唇狙ってお返しのキスを仕掛ける。
「ダメだろ、みずきに怒られることはしないんだろ?」
それをルードの唇に、右手の人差し指と中指で触れて止めながら微笑む。
「うー!分かってるって!でも反則!今のはアキラが誘ってるもん!」
もう!と少し怒って言い返す。
「ごめん、ルードが可愛かったから…」
そう謝って、なだめるアキラ。
「可愛いって…カッコイイの方が嬉しいんだけど、」
拗ねた調子のルード。
「ん、カッコイイよ、こんな格好いい中学生他に知らない…」
「アキラ…やっぱガキ扱いしてるー」
むぅーと軽く怒った振りをする。
「違うって、…だからな、ルード、お前はオレには勿体ないんだ…」
そっと切なく思いながらも、微笑んで言うアキラ…
「え…」
雰囲気を変えるアキラに少し驚くルード。
「どんどん格好良くなってくから、オレじゃ釣り合わないだろ?」
アキラはそう続けて言う。
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