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今回の職場 4
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「ヘッタクソ」
「……君は俺を何だと思ってんの」
「何とも思ってねぇよ」
撮影2日目の撮影終了後、俺は半強制的に残らされ、殺陣指導に付き合わされた。
「だいたい、体が付いてってねぇんだよ。俺の太刀に流され過ぎだ」
「木崎、コイツってこんな生意気なの?」
「さぁ…昨日初めて会ったばかりだし」
「生意気だと思われて結構です。帰って良いですか」
そろそろ帰らねぇと徹夜覚悟だ。カフェイン補充しなければ。
「まだまだ!俺が気に入るまで!」
「……別の仕事があるんで失礼します」
「別の仕事?え、掛け持ち?てか無視?!」
「衣装の方の仕事だっての。テメェの相方の出るCMの衣装仕立て直せって言われてんだよ」
わざわざ直々に連絡が来たときは3回ほど放置しといたけど……
「え、ミツルギが3回放置されたって言ってたけど、お前の事?!」
「俺の事じゃないッスか?衣装の事であれば」
「どーりでミツルギ君キレてる訳だ」
「知らねッスよ。そいじゃ」
ここから20分そこらで着くけど、さっさと帰らねぇと徹夜。
コイツらに付き合ってたから、かなりギリギリだ。
「……俺は仕立屋じゃねぇんだよ」
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