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「イチ…寝てるのか?」
俺の声に反応したのか、イチはゆっくり目を開けた。
少しボンヤリとした表情で視界がボヤケているのか視線が定まらない様子だ。
何度か瞬きを繰り返してビックリしたように俺を見た
『え…? あれ? 先生…? どうしてここに?』
「あぁ、見舞いだよ。様子見にきた」
『すいません、いつからいたんですか? 俺、全然気付かなくて』
「いい、いい。起き上がるな、寝てろ」
起き上がろうとしたイチをベッドに押し戻し寝かせる。
「すいません」そう言ってイチは再びベッドに寝転がった。
オデコに熱冷ましのシートを貼って、いかにも風邪をひいて熱のある病人という感じのイチをもう一度上から覗き込む。
「具合、大丈夫か?」
『だいぶ良くなりました。熱も下がってきてますし』
「そうか、良かった。明日も来れそうにないな」
『そうですね、明日も念のため1日様子見で休んで…土日挟むんで身体を休ませて月曜日から学校行きます』
「まぁ、無理して風邪ぶり返しても困るしなぁ。それがいいな」
『俺がいなくて寂しくないですか?』
「いや?たかが1週間だぞ? それより…」
『なんですか?』
「お前の弱々しい姿を見るのは気分が良いな」
『何でですか?』
「お前、いつも偉そうだし、俺をこう…なんてゆうか、俺への扱いも酷いしな、だから今なら俺が主導権握れそうで気分良い」
『なるほど、そういう事ですか』
「おぅ、弱々しいお前も見れたし帰るわ。持ってきたプリント、机に置いていくから目通せよ」
じゃぁな、そう言って帰ろうと立ち上がったら、腕を掴まれベッドに引き戻された
「わっ お前何してんだよ」
『気に入らないですね』
「な…何が…?」
ベッドに転がされた俺を上からイチが見下ろす。
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