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まさと15
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…何か夢を見ていたような気がするし、何も見ていなかったような気もする。
頭が次第にはっきりしてきて、俺はうっすらと目を開けた。
すると視線の先にゆうの寝顔があって慌てて飛び起きる。
「ゆ、ゆうっ」
「…あ、起きた…?」
ゆうは少し眠た気に目を擦るとゆっくり顔を上げた。
そうか、あのまま俺寝てたのか、、
見ればしっかり布団まで敷いてあって、寒くないようにか首にはご丁寧にタオルまで巻かれている。
「結構意識無い人運ぶのって大変なのなー」
「あ、ああ、、すまん…てかありがとな」
「いえいえ」
そして笑ったゆうの顔が…やっぱり可愛い。
女みたいとかそういうんじゃなくて、もっとこう、生物的に?
風邪引くと感覚までおかしくなるなんて知らなかったけど…でもほら、味覚とかも変わるって言うしな!
こういうもんなんか?
あ?風邪とか久しぶり過ぎてわかんねー…
なんて呑気に考えていると、ポンっと突然肩を押されて、アッと思った時には見事に押し倒されてしまっていた。
目の前にはゆうの顔が…
へ!?
一瞬、ゆうと視線が絡まって、俺の心臓がドキンっと跳ねる。
何?何??
これって…え!マジで?
いや、確かに可愛いって思ったけど…っ
俺が目をパチクリさせていると、そんな俺の焦りを気に留めることもなく、サラッとゆうの身体は離れていって、代わりに布団を頭まで被せられた。
「ちゃんと寝てなきゃダメじゃん。何か食べ物ある?薬飲んだ方がいいよ。薬も無かったら買ってくるけど…?」
とか言いながら既に冷蔵庫とか物色してるし。
だよね、、
俺はホッと胸を撫で下ろした。
それにしても男の一人暮らしなんてろくなもん入ってるわけもなく、、
「それじゃ、ちょっとそこまで買いに行ってくるよ」
ゆうの姿を見送りながら、心臓がドキドキしていることに俺は気がつかないフリをした。
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