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「そーっと入ろうね……。
類にぃを驚かしてやろう……!」
「アイアイサー!」
「はぁ…何やってんだ俺……。」
「稔、ノリ悪いぞ!」
「……アイアイサ―。」
「ぶふぉっ、稔が”アイアイサ―”って……!
腹痛い……!」
「ふふっ、確かに……っ」
「蓮、あとでぶっ飛ばしてやる。」
「ひぃぃっ、すいません!」
そんな寸劇をした後、エースはいよいよ
”突入”の準備をする。
よし、と言いドアを開ける。
そして小声で合図をした。
「突入!」
「ラジャー!」
蓮と空がまず初めに入り、少し遅れて
稔とエースが入った。
蓮と空が類らしき後ろ姿をとらえる。
類も気配を察知したのか、サッと後ろを振り返った。
「ちょ、なんだ?!」
「二人の愛の巣におじゃまし……、
うわああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
後から入ってきたエースと稔が慌てて二人の
悲鳴がした方へと向かった。
「どうしたの?!二人と、も……。」
「おまえら、だいじょう、ぶ、か……。」
二人の前には、鼻血を出して倒れている蓮と空、
そして腰にバスタオルを巻いた何とも
官能的なお風呂上がりの類が立っていた。
類は状況が飲み込めない様子でエースを見る。
「類にぃ、まさか教え子を
手にかけるなんて……三条君、警察だ。」
「はい」
「いや、ちょっと待て!なんで一年生が
ここに?!ていうか俺はこいつらに
触れてすらいないぞ!風呂から
上がって出てきたらこいつらが来て、
振り返ったら急に倒れたんだよ!」
「先生、……事故にしても正当防衛にしても
無理がありますよ。」
「はぁ?!」
「類にぃ、ズバリ言おう。
君が犯人だ。凶器は恐らく、
その類にぃのそのバスタオル腰巻きスタイルだ!
……ってことでさっさと服着て来ーい!!」
「なんで俺のこの格好が凶器になるんだ?!
わかったよ、着てくる……。」
そう言って類は奥の部屋へ入っていった。
「……僕でもさすがにドキッとしました。
先生、よほど自覚が無いんですね。」
「うん、そうなんだよ……。
周りに関しちゃ人一倍鋭いのに、
自分には鈍感なんだから……。」
「……まぁ、周りにも自分にも鈍感なのに、
事の”核”に関しては鋭いやつも、
いますけどね……。」
「……そうだね……。」
二人は空を見つめた。
「……とりあえず、この二人の鼻血を綺麗にして
ベッドに寝かせようか。」
「そうですね」
そうして着替え終わった類を入れて
三人で空と蓮の運搬をおこなった。
「二人が起きるまで、お鍋の準備でもしよっか!」
早速、エース、稔、類は鍋の準備に取り掛かった。
類はエースを見て、ふふっと笑った。
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