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ぼくはひきとられる
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「行くぞ」
「待って。兄貴これよろしく」
らいおんが、くろひょうに僕の荷物を渡した。あ、重いはず…
「「「すいちゃん!?」」」
「!」
ランドセルを背負ったさらちゃん、ななちゃん、みこちゃんが居た。もうそんな時間なんだ…
「お兄さん達、彗ちゃん如何するの!?」
「如何って…」
僕はメモ帳を取り出して、ちまちまと文字を綴る。
[引き取られることになったんだ]
「この人達に?」
ばらばらにされるけど、そう伝えるよりマシだろう。
みこちゃん達の視線がらいおんとくろひょうに向かう。
「そ!通報があってさ、この家でこの子が酷い目に遭ってたみたいで、俺達は遠い親戚なんだけど、引き取る事になったんだ」
「親も俺達の古着整理してたら養子を取るとか言い出してな…」
あ、話合わせてくれてる…
「すいちゃん、あたしたちがあげたのは!?」
あ、つけてなかった。
玄関先の段差に腰掛けて、3人に囲まれながら髪を留めて結んでもらう。
「すいちゃん、お顔、怪我してる」
「見せてみろ」
くろひょうの方を向くと、指で顔をなぞられる。どうやら、そこを怪我しているらしい。
「帰ったら薬塗ってやるから」
「すいちゃん、かっこいいから顔に怪我しちゃダメなのに」
[かっこいいの?]
「そうだよ!すいちゃんナンパされちゃダメだよ!?」
「ちゃんと男の子ですって言うんだよ!!」
[どこでそんなこと覚えてくるの]
女の子って解らないなぁ…
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