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三つ子とハナちゃん4
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啓太の学ランいついた米粒を抓みながら、冴島に視線を走らせる。
何もなかった顔でパソコンに向かいながら、何度も一文を打ち込んでは消している。
「アレはそんなんじゃない」
かすかな小さな声は、朔良にも、三つ子にも聞き取れなかった。
訝しむ三つ子に向き直り、冴島は机に肩肘を突いてにっこりと、極上の笑みを向けた。
「それはそうと、生徒会長?夜な夜なお前の部屋からうめき声が聞こえるらしいんだけど、知ってる?」
冴島の明るい声に翔太がオイタのばれた子供のような顔をし、優太が首まで真っ赤にして顔をひきつらせた。
腐ラグが立った!
とか、脳内でガッツポーズ取ったのは伏せておこうと思いつつ、優太の顔を凝視する。
翔太×優太。
脳内メモ。
「怪談とかだと怖いよな、啓太。小松崎が怯えてお前の部屋来るんじゃないか?」
立て続けに啓太を責めると、啓太は丸い目をさらに丸くした。
「怯えなくてもあいつ、俺の部屋来るよ」
平然と言った啓太に冴島は失笑して、肩を震わせる。
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