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敵わない(雪夜side)
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『食ったら、力つきそうじゃね?』
精子が命の源だというのはその通りでも、だからといって人のものを口にするなど、話が飛躍し過ぎだ。
『……っ、だったら! 自分のを食べればいいじゃないですかっ』
『んな気持ち悪りぃことできっかよ。……つーか、オレのは全部おまえん中に注ぐって決めてっからな」
おまえ以外のなんざ想像するだけで吐くと、苦虫を噛み潰したような表情で言われて、もうダメだと脱力した。
幸せ過ぎて……何も考えられない。
パタリと芝生に倒れこめば、坊もまた横に並ぶように芝生に身を横たえた。
『風邪でも引いたら……』
『んなポカポカしてんのにか? ……心配なら、何かかけるもんでも持って来させろ』
『僕が……』
『てめぇは離れんな。一人ん時に発作でも起きたらどーする?』
腕をつかまれ、睨まれた。
『だいたい、てめぇが湯たんぽ代わりに添い寝すりゃ、それで済む話だろーが。子供体温だからな、あったけぇーんだ』
ギュッと抱き枕のように背後から抱きしめられた。
『せめて、着替えたいんですけど……』
『そう言や、イッたまんまだっけな』
ニヤリと意地く笑われた。
『……っ、そうです、だから……っ』
『なら、中だけ脱いじまえよ』
『は……?』
いくら一般生徒は立ち入り禁止のエリアとはいえ、ここは外で、おまけに真昼間なんですが……?
『それとも、そっちも舐めてやろうか?』
まんざら冗談とも思えない声の響きに、フルフルと首を降って、大人しく耐えることを選んだ。
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