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薄々感じていた。
中山は、俺をそういう風に見ていた事を。
俺は、鈍い奴とかじゃない。
俺を抱いてる時の中山が、本当に愛おしそうに俺を見て、触れてくれる。
智也との、最後の…セックスのせいで、中山に触れられるのが、好きになった。
どこかで彼を求めてしまう。
智也と、外見も性格も全然な似てないけど、何となく、まだ俺たちの関係が成り立ってた時の事を思い出しながら…中山を求めていた。
中山というより、やっぱり俺の頭から智也が離れない。
それだけ好きなんだよ。
傷付いても、もうダメだと解ってても、好きは…辞められない。
そんな俺を、大事にしてくれた中山が…俺は好きだった。
最低な事だが、智也の代わりになってくれた中山が好きだ。
それは、中山自身ではなく、中山の中にいるはずもない…智也が好き。
「ゆーきっ、そろそろ起きてもらわないと、つまらないよ」
「ぐあああああああぁぁっっ!!!」
意識を手放して、中々起きない俺にイラついたのか、腕の傷口に消毒液を沢山垂らされて、鋭い痛みに目が完全に覚めた。
「っ…はぁっ…はぁ……もっと、普通に起こせないのかよっ」
「普通に起こして、起きないからじゃん」
まるで当たり前な事を言うような素振りに腹が立った。
こんな、狂った事しながら、反省もしないなんてな…こいつの頭の中、大丈夫かよ。
「さてと、そろそろいいでしょ?」
「……」
カチャカチャと、ベルトを外し、俺の横にソレを出す。
出すというか、もう、舐めろという合図だな。
全然したくないけど、ここで抵抗すれば痛い目に会うのは見えてる。
俺はマゾではないんでね、痛いのはごめんだ。
「ほら、早く…」
「んっ…」
全身が痛いけど、ここで引いたら後々もっと痛い目に会う。
まさかな、中山は誰よりも俺をわかってくれてると思ってたのに、こんな最悪な事になっちまったし。
「具合悪いんだっけ?熱でもあんじゃない。口の中、いつもより熱いよ」
そりゃ何度も蹴ったり殴られたりしたら熱くらい出るだろ。
お前のせいだ、変態。
「ねえ、もっとなんかないの?」
「なんかって、なに」
必死に口でしてあげてんのに、不満な声を聞いて、少しカッとなり睨みつけた。
怖い顔しないの〜なんて嘲笑いながら俺を見下ろして、俺の顔を思い切り殴った。
殴りやがった…な…
「なに……すんのっ…」
口ん中が切れたのか、鉄の味がして、すごい染みる。
「あーあー、顔は狙っちゃダメだね。綺麗な顔が台無しだ」
自分がした事なのに、なんでこんなに軽い気持ちで居られるんだこいつは?
あ、ダメだ。
俺は、ここから無事に帰れる気がしない。
最悪、監禁とか?
「はぁっ……」
助けて…誰か………
「ねえ、入江がさ、自殺しちゃうかもなんだよね」
「え…」
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