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②おまけ
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集団の中でも一際楽しそうに笑っている、小さい頃から知っている顔に頬が緩む。
飯沼とは小学生の時から一緒だから、凪も弟のように勝手に思っていて、とにかく可愛い。
『え?どれ?飯沼っちの弟どれ?』
『あれ?俺、飯沼っちって呼ばれてるの?』
『凪、可愛いんだよー』
『えっ!?なんで飯沼っちの弟褒めるの?俺も褒めて?』
『え?やだよ』
『えぇっ?なんで?』
『...さ、佐伯はどっちかって言うと、か、カッコイイもん』
『...っ、ちょっと、2人になれる場所行こう?』
『おい、やめろバカップル。早く爆ぜろ』
『あ!分かった!アレだろ後藤弟!ぎゃはは!そっくり!!やべー!』
『え?笑う?笑うの?俺の弟笑われるの?』
『飯沼っちの弟はどれ?』
『え?佑汰どこ行くの?ーあ?あぁ、あれ。あそこ走ってるグレーのカーデの、』
ガタンっ!!
みんな夢中で窓の外を見ていたから、机を叩く大きな音にびっくりして体が揺れた。振り返ると、矢沢が立ち上がっていた。
『...矢沢?』
矢沢は男らしい精悍なイケメンだけど、何やら考えがぶっ飛んでいてイマイチ掴めない。
あのおにごっこを提案したやつだし。
『どしたの?矢沢』
『...けた』
『...?』
何やらブツブツ言う矢沢に、みんなの顔にははてなマークが浮かんだ。
『見つけたァッ!!!』
矢沢はそう叫ぶと、すごい勢いで教室を出て行った。
残された俺達は首を捻るしかない。
『...矢沢、どうしたの?』
俺の問いかけに、佐伯も首を振る。
『なんか、スイッチ入ってたね。怖い』
『あいつ、イケメンなんだけどなぁ。』
『おぉ。顔は良いよな。佐伯も黙ってればイケメンだし』
『でも、2人とも残念だよな?な?良かった!俺、平凡で!』
『え?後藤、平凡ってよりはゴリラだよ?』
『黙れ、鹿島のくせに』
『...小沢、2人きりになりたい』
『俺、やっぱりご飯食べたい』
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