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、魔王、帰還っ☆
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学校に着いたころにはもう日が傾いていて、ちょうど夕飯どきだった。
僕らは理事長室へと挨拶へ行き、退学届けを破棄してもらった。
一通り、学校の現状を聞き、くたくただったので食堂へと向かった。
食堂ではまたもアマノ護衛隊(生徒会+爽やか君+一匹狼君)が騒いでいた。
僕らを見つけるとごみでもみるかのような眼で見て来た。
「お早い御帰りだったな?だが生徒会長も生徒会補佐の席はもうないぜ?生徒会長には俺、生徒会補佐にはヒビキが就任したからな。」
コータはそう言って、お皿を僕らに投げてきた。
すかさず僕はお皿を反転させ移動速度を加速し、コータの右頬を狙って帰した。
「お皿なんて投げると危ないよ、君がね?」
僕はそう言うと後ろへと下がった。
「帰るのが遅くなってすまない。だが無事ジルも帰還したっ!現・生徒会はただいまをもって解任する。生徒会長には俺、レオンハルト・ディスチューバーが再就任することとなり、副会長にはジルロード・サタン・クリアが就任することとなった。そのほかの役職には明日から生徒会総選挙を行うこととなった。」
レオンがそう発言すると食堂に集まっていた生徒会を除く生徒が立ち上がり、皆喜んでいた。
「待って、いきなり酷いよっ‼皆が何をしたって言うの?」
アマノ君はそう言って、レオンの腕にしがみついた。
「度重なる、職務放棄+生徒への暴行+強姦教唆・・・様々な事件が起こっている。生徒会がそれを進んで行ってきたんだ。責任は取らなければならないよ。・・・それといつまで僕の旦那様にしがみついているのかな、アマノ君?」
僕はレオンとアマノ君の間に入り、引きはがした。
「出て行った弱虫魔王が横から何いってるの?」
「出て行った弱虫魔王が愚鈍で愚かな人間に道理を教えてやっているんだよ。淫乱男っ‼」
僕とアマノ君の間で火花が散った。
「アマノ君、今度、交流戦があるのは知ってる?」
この学校には系列校があと9校ある。今度その9校が集まり、交流戦で決められたルールのもと戦いあうのだ。
「知ってるけど、何?」
「そこでエキシビション・マッチがあるんだけど、そこで決着つけよっか?」
僕がそういうと、新聞部の部長がメモ帳を手にとり、ペンを走らせて行った。
「それに参加して君に勝ったらレオンをくれるってこと?」
アマノ君は食いついてきた。・・・ここでより条件の良い餌も与えることにしよう。
「うん、そうだよ。それにそのエキシビション・マッチには君だけでなく元・生徒会メンバーや君のお友達も参加していいよ?」
「随分、余裕だね。わかった、その勝負乗るよ。皆行こう。」
アマノ君が護衛隊に声をかけると護衛隊は慌てて着いて行った。
「いやあ、見事な啖呵をきりましたね?なにか作戦でもあるんですか?」
新聞部部長のエイジス君が手をマイクの形にして聞いてきた。
「ないよ?だって、そんなことしなくても僕は強いから。それに・・・」
「それに?」
「若い芽をあっさり積んでしまったらつまらないでしょ?」
そうやってにっこりと笑顔で言ったら、エイジス君は苦笑いをしていた。
「そんな悠長なこといって、大丈夫なのか?あいつらはあれでも学内best10にはいるぞ?」
「この学校はレオンが群を抜いて強いけど他は僕から言わせたらどっこいどっこいだよ。
それに僕は元とは言え、第1魔王城の主だよ?」
「それもそうだな。」
僕らはそういってごはんを注文し和気あいあいとしばらく話せていなかった生徒たちと会話を楽しんだ。
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