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【オリジナル/R18】この夜が終わる前に。2【幼馴染】
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耳に息を掛けられながら囁かれて、思わず身を捩ってしまう。
「ぅんっ……、違う……こと……?」
「これで一人でイッてみせてくれよ」
そういって榊は、どこから取り出したのかわからないが小さな箱から水色のレースのようなものがついた輪ゴムのようなものと、白い紐のようなもので繋がったプラスチックの小さなピンクの物体を覚流に見せる。
「……こ、れは…………」
「これか?お前も聞いたことくらいあるだろう?『大人のオモチャ』っつーやつだ」
「そ、そんなもの……どこで……っ」
一瞬どきりとしたような顔をしたが、覚流はすぐに黙って俯いてしまう。
「まあまあ。出所なんか気にすんなよ。それにお前、このごろ普通にヤってもあんまり気持ちよさそうじゃねえしさ。たまには違うことしてみようぜ?」
耳にそっと囁くようにしながら榊はせっかく履かせたアオザイのズボンをするりと脱がせてしまう。
そして、広げておいたソファベッドに覚流を座らせて、その前に膝をついて彼の顔を覗き込むようにして笑った。
「でだ。これを使えばもーっと気持ち良くなれるぞ?」
そういって、榊が人差し指にひっかけるように取り出したのは手錠。
「え……、ちょっと、……待って……? な、なんで……? だって、ただの今度の内偵捜査の……衣装合わせ……」
「心配すんな。衣装なんざ別に用意してある。……いつもと少し違えば、いろいろ興奮すんじゃねえかなと思ってな……」
楽しそうに言いながら手錠で手首を拘束してやると、覚流は容易に解けなくなってしまったそれに焦る様に身じろぎをする。
「い、や、……手錠……、いや、やめてってば……! ……いい加減にしないと、殴るよ……」
アオザイに長い黒髪を結い上げた姿の覚流が、目を潤ませながら必死に抵抗をするが敵うわけがない。
「殴れるなら殴ってみろよ。それとも、この状況で殴られてえのか?」
冷たい目で見下ろされながら榊に尋ねられるが、その目に恐怖を覚えてしまった覚流は答えることができない。
しかし、いつのまにやら辛そうで少し恐怖を感じているような表情になってしまった覚流の顔を見て、榊は頑なに拒む理由を何となく知ってしまった。
大方トラウマになりつつある、過去の拉致事件のことを思い出したのだろう。
「あー……、そーいうことな。……悪いな。今日はそのままだ」
「い、や……、やだぁ……、んっ、外れ、ないっ、外して、外してっ!」
抵抗する声を上げるものの、手錠はかちゃかちゃと音を立てるだけで少しの力では外れることはない。
覚流が上げる声もどこか女性のような少し高めな声になっていく。
「手錠取ったら自分で扱いちまうだろうが。……それから、これもしような」
そう言って、そっと眼鏡を外して細くて黒い帯状の布を目にそっと当てて後ろで縛る。
突然暗闇に包まれた覚流だが、眼鏡を外されたことによって【執行官】に変わった気配はない。
「……や、ちょ、と、……待って、それ、いや……。目隠し、取って……お願い……、ちょっと、無理……だからっ」
「だめだ。俺はここにいる。怖いことなんかなんもなかろ? ん?」
そう言って、榊は目隠しをした覚流の唇を閉じてやるために唇にキスを一つ落とす。
「……と、とし、……ぅんっ……、や、やぁ……ぅん」
「あんまりうるさくすると、そのうるさいことばっかり言いやがる口、強制的に黙らせるぞ……?」
耳に囁くように優しく脅して、榊は楽しそうに笑う。覚流はそれを聞いて反射的に黙り込んでしまった。
抵抗できなくなった覚流にキスを与えながらしながら胸の膨らみを揉んでみる。
「服だけ着てれば今のお前はホントに女だな……。すげえ似合ってんぞ」
「……いわ、ないで……、っん」
直接的な感触はないが、なぜか本当に胸を揉まれているような気になっている覚流の耳をそっと噛む。
ひくりと身を捩りながら感覚に小さく息を漏らすが、声を上げなくなった覚流が苦しそうな顔をしていたのを榊は目撃する。
「なんか、……心なしかいつも以上にいい匂いするな、お前……」
胸の突起が榊の視線を感じながら直接触られてもいないのに固くなってしまった。
その硬くなった粒が下着に仕込んだパットを揉まれる度に擦れることでざわり、と覚流の肌が粟立つ。
「んんぅっ」
「感じてんのは胸だけじゃねえみてえだな……。これから俺にされることを想像しちまったのか? ここ、こんなにしちまって……」
「ふぅんんっ!」
くちゅり、という濡れた音とともに、榊の指先が先端を少しだけ潜り込ませる。
中にいやというほどたっぷり塗りこんだ媚薬が卑猥な音を立てて榊の指を飲み込んでいく。
腰のあたりにある桜色の爪が、覚流が言葉とは裏腹に興奮していることを榊に教えてしまった。
一層甘くなった吐息を感じながら、ゆっくりはいていた女性用の下着を脱がせる。そのまま、たっぷりと媚薬入りのローションに塗れた冷たい指先がそこに侵入を果たし、柔らかく解しはじめた。
「ん……、っぁっ!?」
「いつもより感じてんのか? 指入るの早いぞ?」
媚薬が効き始めたのだろうか、と榊は思う。
くちゅり、と中を抉る様に動かされた榊の指に、思わず息を詰めてしまう。
指を増やされて、さらに蠢くそれから逃れようと覚流は身体を捩るが上手く逃げられない。
「こんだけ指咥えこめば、こんなちっちぇローターなんかすぐ入っちまうな。……そろそろ入れてみるか」
羞恥に身体を桜色に上気させている覚流の耳に囁いてやる。
挿入していた指を引き抜いて、その替わりに狭い器官にピンクのプラスチックの物体をゆっくりと挿入し、それを指で押しこんだ。
そのスイッチを、一緒に入っていたガーターベルトで邪魔にならない位置に止める。
「……っく、ぅふっ」
「息吐けよ……」
徐々に体内に侵入してくるその異物感に、思わず息を詰めるがキスを届けてくれる唇が追い討ちをかけるように卑猥な言葉を囁く。
「……よーし、奥まで入った。……相変わらずあったけえのな。お前の中……。それにこんな濡らしながらきゅうきゅう指締め付けて。気持ちいいのか?」
「ああっ! や、……めて……、取って……、出してよ……敏樹……」
リップグロスが手伝ってつやつやと輝く唇に、一つキスを落とす。
「やだね。で、だ。……こいつをこうしてやると」
手にしたスイッチをゆっくり一番弱いレベルに設定する。
「ひぅっ!?」
中でぶるぶると小刻みな振動を繰り返し始めた存在を確認して、覚流は思わず目を見開きながら息を詰めてしまった。
だが覚流の身体の中心のそれは、その振動に煽られるように徐々にその頭をもたげ始める。
「どうだ、気分は? ……ん? ……気持ちいい、みてえだな……」
そして、キスをしながらさらにもう一段階レベルを上げられて、覚流は身動きができなくなってしまった。
「ふ、……ぅ、く……あぁぁっ!! 取ってっ! 敏樹ぃっ!」
身体の奥深い場所に急な痺れがあらわれたのだ。自分で取り出すことが不可能な場所にあるそれは、覚流の興奮をいやでも上げていく。
半狂乱になったような嬌声を上げる覚流の唇を塞ぐように、榊は唇を重ねる。
「しー……。声出すな……」
榊に口の中を蹂躙されるようにしてキスをされると、彼はすぐに夢中になってしまう。
しかし中と外から同時に攻め上げられていく覚流には逃げ場所などあるわけがなかった。
後ろ手に拘束されて自分で自分自身を弄ることも出来ない彼の昂りの先端は、覚流の気持ちとは全く正反対の反応を返していた。完全に勃起したそれから先走りが溢れて止まらなくなっている。
「ぅ、……ん……、や、……め、て……、やめてぇ……」
掠れた声をあげて抵抗しようとするが、何もできない覚流。そんな彼の耳に榊は囁いた。
「……自分がどうなってるかなんて気にすんな。……俺の前でイキまくって見せろよ」
「ぁっ、ぅ、んんっ!」
さわり、とアオザイ越しにウエストラインをなぞる様に指で触れられ、そのまま腹部の下のあたりをそっと撫でおろされる。そして、戻ってきた指がスリットの間から覗く足をたどる様に動かされた、その時。
「……っくぁっ!」
そのさわさわとした感触に、耐えきれなかった覚流は呆気なく白濁を放してしまった。
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