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色葉の誕生日 01
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時は過ぎて俺の誕生日前日。
ようやく20歳になる。
今日は光さんの家に泊まりに来ていた。
今日は平日だから光さんは普通に仕事。
俺はまだ夏休み。光さんがいない時に課題をやって過ごしている。
誕生日前日だから何か特別なことをする訳でもなく、俺の作った夕飯を食べ、のんびりと二人で寛いでいた。
「あと一時間で20歳か~」
「20歳過ぎると本当に時間が過ぎるのが早くなるよ」
「まじっすか」
「まじっす」
20歳ってもう少し大人なイメージがあったけど、違うなと思った。まだまだ子供だ。
十年後の自分はどんな感じなんだろう。まだ、想像つかないな。
どこにいる?
働いているかな?
隣にいるのは、誰…?
「色葉くん大丈夫?」
ボーッとしていたのか、光さんが俺を覗き込んできた。
「だ、大丈夫」
びっくりした。
「そう?」
「そう。光さん明日も仕事だし寝る?」
「日付変わってから寝る」
「嬉しいな。一番に光さんに祝ってもらえるから」
俺がそう言うと光さんはニコッと笑った。
大学生になるまでは恋人ができてもこうやって誕生日前日から泊まって祝ってもらうということが出来なかった。
大学生になってから出来た恋人は光さんだけだけど、去年から付き合ってて、去年は出来なかった。
だから、こういうのは今回が初めてで、すごく嬉しいし、楽しみだった。
多分、光さんもそれを分かっていて、日付変わるまで起きていてくれるんだと思う。
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