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真面目な話し合い 01
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喉が渇いていいように紅茶を淹れた。
そしてテーブルに一枚ずつ破くことができるメモ帳とペンを二本用意した。
「このメモ帳に、俺たちに関する悩みとか今思ってることを一枚につき一つずつで全部書いて?何でもいいし、遠慮なんてしなくていいから」
「うん。分かった」
光さんからの返事を聞いて、しばらく静かに書き始めた。
俺が書いたのは、どうして榊さんと光さんの家で飲み直したのか、本当に男の俺でいいのか、抱きたいと思わないのか、今は半同棲みたいだけど完全に同棲したいと思うか、の四つ。
だから俺は10分くらいで書き終わった。
光さんを見てみると、少し手が震えていて、何度も書き直しているようだった。
俺のことを気にしているんだろうな。
光さんの後ろに回って右手で光さんの目を塞ぎ、左手で光さんの両手を重ねてギュッと握った。
「え、なに…?」
「ひかさん。目を閉じて深呼吸しよう?」
「い、や…大じょ…」
「落ち着かないと書けないよ。静かに息を吸って」
そう言って息をゆっくりと吸った。
それにつられて光さんもゆっくりと息を吸った。
そして、何も言わずに息を吐くと、光さんも息を吐いた。
「そうそう。それをあと二回しよう」
合計三回したら、光さんの体に入っていた力も抜け、手の震えも収まっていた。
「ひかさん。落ち着いて書こう?焦らなくていいし、俺のことを気にしなくていい」
「うん…ありがとう」
静かなキスをして、俺はまた自分のところに戻った。
それから光さんはゆっくりと書いて、書き終わったのが二人で始めてから一時間後だった。
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